東京大学林政学研究室ブログ「今日の森林」のアーカイブ

本ページは以下のWebページをもとに構成しています。

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日本森林学会に行ってきました:) [研究会]

2025年3月20日~23日まで、北海道大学農学部で開催された
第136回日本森林学会、ならびに林業経済学会春季大会に参加してきました。研究室メンバーの報告は以下の通りです
(五十音順、敬称略、いずれも古井戸・柴崎と共著)。
*********************
(口頭発表)
伊藤千尋 山村への移住及び定着に至る過程:東京都檜原村を事例として
川上健 千葉県草川原用水の維持管理の変遷
岸野奏 長野県佐久地域カラマツ人工林の主伐・再造林動向:伐採届による分析
高梨一竹 地域原木流通における原木市売市場の取引方法(幡建樹とも共著)
西富琉之助(発表は柴崎)長期滞在型観光の拡大の可能性:屋久島における長期滞在客の特性に着目して
古川大輔 市町村森林ビジョンの策定プロセスと施策内容に関する実態分析(ポスター発表)
酒井友希乃 森林由来の炭素クレジット制度の実効性ーカティンガンを事例にして
平山和虎 山道の整備・管理に関する研究動向
*********************また、ポスター発表では、
平山和虎さんが、学生ポスター賞を受賞しました:)
おめでとう:)
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研究室OBのトム・ジョーンズさん来訪 [OBOG]

研究室OB(博士課程修了)で、現在、立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部で教授のトマスジョーンズさん(通称はトム ジョーンズさん、トムさん)が林政学研究室に立ち寄ってくれました:)母国である英国から羽田空港経由で大分に戻るというあわただしい状況でしたが、久々の再開でうれしくなりました:)トムさん、ありがとう!

Prof. Tomas Jones-san (a.k.a. Tom Jones, Tom-san), an alumnus of our laboratory (PhD) and currently a professor at the College of Sustainability and Tourism, Ritsumeikan Asia Pacific University, dropped by the Forestry Policy Laboratory:) He was in a hurry to return to Oita via Haneda Airport from his home country, the UK.I was very happy to see him again after a long time:) Thank you, Tom-san!

2025年2月21日
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卒論発表会が開催されました(2025年2月12日) [研究室]

2025年2月12日に卒論発表会が開催されました。

林政学研究室から、3名の報告がありました(敬称略)。
伊藤千尋「首都圏内過疎山村への移住過程と移住定着要因の検討
ー檜原村を事例としてー」
川上健「集落レベルの小規模農業用水の存続要因
ー千葉県草川原用水を事例としてー」
酒井友希乃「森林由来ボランタリークレジット制度の実効性
ーカティンガンメンタヤプロジェクトを事例にしてー」

〆切直前まで、研究室の多くの先輩から助言をもらいながら、
三名全員無事に本文を提出し、発表の日を迎えることができました。
今年の卒論を一言で表すならば、「アツい」でしょうか。
みなさん、本当に頑張りました。
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登山道法研究会が開催されました [研究会]

2024年1月23日に、港区生涯学習センターで
登山道法研究会が開催され(ハイブリッド開催)
林政学研究室のM1の平山さんが
「三重県尾鷲市の山道と熊野古道伊勢路の整備・管理」
というテーマで発表しました。発表後には、研究会の皆さんから多くの質問の手があがりました。
研究会終了後には、懇親会の場も設けていただきました。平山さんにとって、研究会での発表・懇親会での交流は
非常に貴重な経験になりました。
登山道法研究会の会員の皆様に心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

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神谷バーでのOGOB会、開催されました [OBOG]

2025年1月18日夕方から、浅草の神谷バーにて、
恒例のOGOB会が開催されました。1次会で電気ブランなどを嗜んでから
浅草寺にお参りに行きました。
さらに一部の参加者は二次会まで楽しんだようです。今年も、例年通り、盛り上がりました。
研究室の縦のつながり(OGOBと現役)は
財産としてこれからも大切にしていきたいですね。
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佳境にはいってきました&卒業・修了生のみなさんありがとうございます [研究室]

1月下旬から2月中旬までは、修論・卒論発表会があり、
研究室は大忙しの状態になります。悩んだ時には、研究室のメンバーに相談しながら、
本文を執筆したり、プレゼン資料を作成したりすることになります。
そうした相談や何気ない会話、食事会(先輩が準備)を通じて、
本文・発表スライドのヒントを得ている
学生も多いようです。ゼミの議論だけではなく、研究室の総合力が、発揮されています。さらに、、、今年も(!)、研究室の修了生の方から、
カップラーメン・焼きそばの差し入れ(ご支援)をいただきました。
さっそく学生から、歓喜の声があがりました:)
本当にいつもありがとうございます:)4月から就職する学生にとっては、自由に発言する最後の機会になります。
先輩からの差し入れで、燃料補給しつつ、また研究室メンバーとの会話で
心のタンクも充電しながら、本文提出、報告まで乗り切っていきましょう:)相談の様子.jpg
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修士論文発表会が開催されました:) [研究室]

2025年1月28日に東京大学・大学院農学生命科学研究科・森林科学専攻の
修論発表会が開催されました。林政学研究室では、以下の2名の報告がありました(敬称略)。
王じんてつ「散居村地域における屋敷林(カイニョ)維持の経緯と課題
ー富山県砺波市を中心にー」
西富琉之助「屋久島における宿泊業者および長期滞在者の実態把握
ー長期滞在型観光の拡大による持続可能な観光の実現にむけてー」二人とも、この2年間のフィールドワーク調査の成果を
存分に紹介する報告になりました:)二人ともよく頑張りました:)王さん.jpeg西富さん.jpeg

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登山道法研究会で院生の平山さんが発表します:) [研究室メンバー]

研究室の院生(M1)の平山さんが、
登山道研究会に参加します:)https://www.facebook.com/events/1715220002651113/?acontext=%7B%22event_action_history%22%3A[%7B%22mechanism%22%3A%22attachment%22%2C%22surface%22%3A%22newsfeed%22%7D]%2C%22ref_notif_type%22%3Anull%7Dオンラインでも参加可能ですので、奮って参加願います:)公開 ・ Facebook利用者以外を含むすべての人
・日時:令和7年1月23日(木) 14:00~17:00
・場所:新橋生涯学習センター会議室 205
・手法:ハイブリッド(リアル会場、オンライン)
・次第:14:00?14:30
研究会議事(どなたでも参加可能です)
14:30?16:30
話題提供:平山和虎さん(東京大学林政学研究室)
「三重県尾鷲市の山道と熊野古道伊勢路の整備・管理」
※勉強会終了後、懇親会を開催予定です。参加希望の方はフォームから登録をお願いします。
港区生涯学習センター(ばるーん)
住所:〒105-0004港区新橋3丁目16番3号
https://maps.app.goo.gl/ihQYBUzDEBefJfJv5
電話:03-3431-1606
参加費:無料(事前申込制)
参加申込
・以下から申込をお願いします。Zoom URLはフォームに記載してあります。
https://forms.gle/WSNdhX8c3sb1GGQo7
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冬がはじまるよ みかんにまつわるエトセトラ [研究室]

 12月半ばに差し掛かり、寒さが本格化してきました。
そして研究室もいよいよ卒論・修論・博論ムードとなってきました。
例年、この時期になると、一見すると研究とは関係のない行動がみられるようになります。
たとえば、研究室の学生部屋に行くと、みかんに研究室メンバーと思しき顔がマジックペンで書かれていました。学生から、「時間がない時ほど、論文に関係ないことに手を出してしまう」と相談されることもあります。一見無駄に見えるかもしれませんが、潜在意識の中で、悩んでいます。かならず実を結ぶと思いますので、健康に気を付けてがんばっていきましょう。さらに、林政学研究室を応援してくださる方から、愛媛ミカン「紅まどんな」が届きました。さっそく、研究室のゼミの休憩時間に、参加者全員でいただきました。ゼリーのように弾力性と、スイーツのような甘さを兼ね備えた「紅まどんな」の美味しさに、「うまい!」「ナニコレ!」という驚きの声があちこちであがりました。
こうした温かいご支援によって、研究室は支えられていることを改めて実感します。本当にありがとうございました。
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林業経済学会秋季大会に行ってきました(2024/11/23-24) [研究室]

2024年11月23 日(土)~24日(日)にかけて、九州大学伊都キャンパスにおいて、林業経済学会秋季大会が開催れました。大会期間中、自由論題報告・テーマ別セッション・ポスターセッションなどが盛んにおこなわれました。

研究室メンバーからは、以下の報告がありました(以下、筆頭著者のみ掲載)。

〇自由論題
古川さん「兵庫県佐用町における町有林化事業の実態分析 ― 市町村森林ビジョンの実装と森林環境税の活用事例として― 」
高梨さん「地域⽊材流通における原⽊市売市場の経営⽅針の特性 ―全国の原⽊市売市場の全数調査から― 」
岸野さん「長野県佐久地域のカラマツ林業における主伐・再造林問題」

〇テーマセッション「森林・草地・山の利用・保全をめぐる多様な文化」
西富さん「屋久島における長期滞在型観光の拡大の可能性について」
平山さん「熊野参詣道伊勢路の山道保全・管理における行政機関の役割」
柴崎「森林総合利用施設関連事業の展開と現状からの再評価」

今回発表で頂いたコメントを活かして、論文投稿につなげていきたいところです。

また今回のシンポでは、学生会員を中心とした
ポスター発表など新しい取り組みも行われました。
エクスカーションを含めて多様な取り組みにチャレンジされた、
九州大学関係者のみなさまに心から感謝申し上げます。

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撮影:古川さん

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森林政策学実習を行いました [講義]

 2024年11月26日~27日にかけて、山梨県で森林政策学演習の実習を行い、学部生3名と研究生1名が参加しました。

初日は、山梨県で猟友会青年部を立ち上げられた羽田さん、鹿邦・ふじさんジビエを経営する勝俣さんご夫妻に、狩猟やジビエ利用についてお話を伺いました。羽田さんからは、巻き狩りの技術や猟犬の重要性、技術継承・青年部での人材育成、狩りを行うにあたっての周囲の方とのトラブルへの対応など、幅広く伺うことができました。
勝俣さんご夫妻からは、実際に加工される様子の一部を見せて頂きました。加工するとジビエとして食べられる部分は僅かであり、どのように獲物を捕らえたかによって加工工程が変わってしまうことを学ぶことができました。
お昼には、鹿肉カレー、クマ肉ソーセージ、自家製パンをご馳走になりました。本当においしかったぁ:)

2日目は、リトル・トリ―代表取締役の大野さんに、小菅村内の木の駅、薪ボイラー、マウンテンバイクコース、針広混交林化の取組、古道再生の現場をご案内頂きました。
大野さんは、地域にあった森林資源の活用と、その森林資源の利用がすべての人たちに開かれている「オープンフォレスト」を目指し、様々な事業に取り組まれていました。 例えば、マウンテンバイクコースの取組は、コースを作るにあたり、森林整備や伐採した 木材の活用、子供の遊び場としても活用することまで考え、多様な面で森林の 付加価値化を考えられていました。
様々な方の関わり・知識の共有があり、地域の森林資源を活かし方が模索し、実現されていく様子を学ぶことができました。

2日間、貴重なお話を伺わせて頂きました。関係者のみなさま、本当にありがとうございました。

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長野県佐久穂町への調査 [調査]

こんにちは!はじめまして。長野県佐久地域でカラマツ林業の主伐・再造林についての調査をしている、きっしーです。

長野県佐久地域では、伐期に至ったカラマツの主伐が進んでいます。その後の再造林がどれくらい進んでいるのか、聞き取り調査を行いました。

まず、南佐久北部森林組合を訪問し、再造林の取組についてお伺いをしました。

その後、佐久地域振興局林務課を訪問し、再造林を支援する行政・自治体の動きについてお聞きしました。

お昼は長野県の名物ソースカツ丼を頂きました!とても美味しかったです!!

引き続き佐久地域のカラマツ林業の主伐・再造林について調べていきます。

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東日本林業経済研究会in岩手 [研究会]

2024年9月19-20日にかけて、岩手大学農学部(盛岡市)や柴田産業(一戸町)で、「東北地域の素材生産の最先端」をテーマに東日本林業経済研究会が開催されました。当初、19日午後に素材の生産現場を見学する予定でしたが、東北新幹線のトラブル(はやぶさとこまちが予期しない状況で分離)により、東京組はお昼までに盛岡につくことができませんでした(汗)夕方からの懇親会には何とか合流ができました。翌日は岩手大学農学部でシンポジウムがあり、3人の報告を聞くことができました。緩傾斜地の多い岩手県北部や青森県南部では、CTL(短幹集材)システムの開発の余地があることが実感できました。研究会を主宰してくださった岩手大学農学部・演習林の皆様に心から感謝申し上げます。
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林政ゼミ合宿in樹芸研究所 [研究室]

 2024年9月22日~24日、林政学研究室の夏合宿が東京大学附属演習林樹芸研究所(静岡県南伊豆町)で開催されました。22~23日には10名の博論・修論・卒論の中間報告がありました。忙しい中でのゼミ資料作成・プレゼン、皆さんお疲れさまでした!ゼミの途中で、2012年に研究室を卒業された松田さんが、ふらっと樹芸研究所・下賀茂寮に立ち寄り、ゼミ会場で、古井戸先生と奇跡の再会となりました:)家族旅行で、ふとついでに訪れた松田さんと、合宿ゼミメンバーが、導かれるように下賀茂寮で遭遇するというのは、なかなかすごい確率だと思います。松田さん、今度は研究室にも遊びにいらしてください:)ゼミ終了後には、樹芸研究所の齋藤先生手作りのカレーやローストビーフも楽しみながら、バーベキューパーティーで舌鼓を打ちました。ゼミ以外にも、樹芸研究所の見学や、桜葉漬生産を行っている(株)松崎桜葉商店や、韮山反射炉の見学なども行いました。
様々な手配・案内を担当してくださった樹芸研究所の齋藤先生や演習林本部の藤原先生に心から感謝申し上げます。
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この夏のおもひで-林政学基礎(森林科学基礎実習IV)を行いました- [講義]

 2024年8月28日~29日の2日間にわたり、山梨県で林政学基礎の現地実習(学部3年・4年生が対象)を行いました。
初日の午前中は、山梨県森林組合連合会の木材共販所を訪問し、原木市場や共販所内の製材工場を見学しました。午後からは、山梨県有林を見学する予定でしたが、台風10号の接近による悪天候のため、急遽会議室でのディスカッションタイムとなりました。
29日の早朝には、富士癒しの森研究所・所長の福井先生に、演習林と地域との関係構築などについて解説していただききながら、林内を散策しました。その後、身延町にあるキーテック山梨工場を訪問し、大型の合板工場を見学した後に、事務所で受講生との質疑応答の時間を取っていただきました。
受講生の大半にとっては、初めての「聞き取り調査」になりました。貴重な経験になったことは間違いありません。台風10号の接近によって、実習がすべてキャンセルになる恐れもありましたが、予想よりも大幅に進路が西寄りにずれ、さらに移動速度が遅かったことから、結果的には開催することができました。関係者の皆様には、会議室の確保、質疑応答(質問への回答)の準備など、様々な面で大変お世話になりました。ありがとうございました。
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この夏のおもひで -納涼会開催しました- [研究室]

2024年7月19日(金)が夏休み前の最後のゼミでした。ゼミ終了後に研究室の納涼会を開催しました:)
ネパール料理、おいしかったですね。幹事の川上さん、酒井さん、グッドチョイスでした。
夏休み中は現地調査や資料調査にどっぷりつかっていきませう:)
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この夏のおもひで -研究会開催しました- [研究会]

 「自然に関する文化的資産の保全・劣化要因の把握と教育・観光資源化にむけた検討」の研究会
を7月13日(東京大学)と8月26日(大正大学)に開催しました。
7月の研究会では、研究室M1の平山さんが自身の卒論研究である古道再生のガバナンスに関する研究を紹介したうえで、今後の研究計画も発表しました。登山道・観光地管理、文化多様性などの専門家の皆さんから貴重なコメントをもらうことができたことは、貴重な経験になりました。
8月の研究会では、パプアニューギニア(PNG)の研究者であるDr. Kambuさんの発表をズームを介して聞いたうえで、意見交換を行いました。PNGでも生活の近代化により文化多様性が失われている実態が紹介され、それを保全することが喫緊の課題であることがわかりました。研究会終了後には、大正大学そばの「とり福」で、懇親を深めました。昭和の趣を残す貴重なお店ですが、2024年9月末をもって閉店とのこと(残念)。
古きものを全て残すことはできませんが、残すことで、将来世代が使う可能性を守ることができます。何を残すか、残さざるべきか、現世代は常に問われています。
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能登半島の軍艦島(見附島) [文献調査]

本日午前中、研究室が所蔵する昭和・平成期の写真のクリーニング、
スキャニング、データベース化作業を進めています。
資料整理を進める中で、軍艦島(見附島)の1980年代の写真が出てきました。
軍艦島(見附島)は、能登半島珠洲市にある地域のシンボルとして
親しまれてきた島ですが、今年元旦の能登半島地震により、大規模に
崩れてしまいました。
珠洲市をはじめとする能登半島では、今なお、生活再建に向けた復興事業が行われています。
島の形は変わってしまいましたが、今後も復興の過程を、静かに軍
艦島(見附島)は見守り続けることになります。
一日も早く生活の再建が進むことを切に願っています。
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2024年度森林科学基礎実習Ⅳ(林政学基礎)での実習 [講義]

はじめまして~ ごきげんよう~ イーソーです。

本当に7月上旬???というような猛暑が続く今日この頃、2024年度の森林科学基礎実習Ⅳ(林政学基礎)にて2回のフィールド調査に出かけました。

まず6月27日、鳩森八幡神社(千駄ヶ谷)にある冨士塚(冨士浅間神社)を登拝し、冨士信仰について学習しました。
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7月4日には、木材・合板博物館(新木場)を訪問し、佐藤雅俊館長(東京大学名誉教授 / 農学博士)からエンジニアード・ウッドについてご講義頂いてから、館内での説明を受けました。特に、日本森林資源をどのように加工し販売していくのかを学習しました。
大根のかつら剥きのような単板(合板の原料)の製造過程に受講生は釘付けでした。
暑さに負けずに、8月の実習に向けて更に頑張っていきたいと思います!!!
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森林・林業白書説明会・業務説明会が開催されました [研究会]

2024年6月27日、YAMASA Lecture Room(農学部2号館)において、森林・林業
白書説明会および業務説明会が開催されました。当日、約70名(オンライン参加
者を含む)が参加しました。
まず、白書説明会では、林野庁年次報告報告班課長補佐の中村誠さんより、 今年公表された森林・林業白書に、特集「花粉と森林」を中心に、概要を説明して頂きました。
その後、学生との質疑応答の時間に入ると、
・花粉発生源対策の記事における他省庁との調整
・国際競争力を確保するための経営規模拡大のあり方
・保安林と生物多様性保全との関係
・国有林からの木材供給のあり方
・東日本大震災後の復興に対する取り組み
などに関して、活発な質疑応答がありました。
業務説明会では、5名の東大農学OG・OBの林野庁職員にお越しいただき、ご自身のキャリアパスを紹介して頂きました。参加者とのやり取りも行いながら、職務上のやりがい、休日の過ごし方などざっくばらんに語っていただきました。
大変お忙しい中にもかかわらず、お越しいただいた林野庁の職員の皆様に、心よりお礼を申し上げます。
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皆上伸さん(Yew Village代表社員)がゼミに参加されました:) [研究室]

 6月7日のゼミに、青森県五戸町で、疎林業、薪ストーブや木質バイオマスボイラーの販売施工を行っているユウビレッジ(Yew Village)の代表社員である、皆上伸さんがゼミに参加されました。皆上さんは、岩手県農学部修士課程を修了されてから、青森県庁勤務を経て、現在の会社を起業されています。林政学研究室教員の柴崎が、岩手大学農学部教員時代に指導した学生さんです。
学部・大学院生時代の思い出に始まり、県庁職員として取り組んだキコリカレンダー事業に代表される様々な事業、現在の起業された会社の事業の説明などを、ざっくばらんに語っていただきました。
参考:https://www.j-fic.com/2021%E5%B9%B4%E7%89%88%E3%81%AE%E3%80%8C%E9%9D%92%E3%81%84%E6%A3%AE%E3%81%AE%E3%82%AD%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%80%8D%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%92%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E4%B8%AD/
ゼミ終了後には、皆上さんご持参の馬刺しや、研究室メンバーお手製のたこ焼きにも舌鼓を打ちました。本当にお忙しい中、皆上さん、ありがとうございました:)
またぜひ、研究室に気軽にお立ち寄りください。
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林政・林業関係の資料保全をおこなっています [調査]

本日午前中も、林政学研究室が所蔵する過去の資料のデジタル化作業を進めました。
将来的な公開に向けて、公開用データの加工作業も開始しました。昭和後期はもちろん、平成初期の山村の姿も、20代の学生にとっては遠い昔の話であり、
農山村でどのようなことがあったのか、どのようなことに注目されていたのか
といったことを、写真とにらめっこしながら、少しずつ体感していくことになります。
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森林科学セミナー開催される 竹本太郎先生のご報告 [研究会]

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本日のご報告いただいた内容の詳細は、
中島弘二編著(2023)『帝国日本と森林』勁草書房.に収められた
第1章「日本帝国における森林管理:統計資料を用いた数量的な把握から」(竹本先生ご執筆)
第6章「朝鮮における帝国林業と地元住民」(竹本太郎先生ご執筆、共著)
に書かれています。ぜひ『帝国日本と森林』をぜひご購入ください。

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思わぬ発見 [調査]

昭和3年の論文で、朝鮮半島における焼き畑(火田)の規制(整理)に関する卒業論文が発見されました。朝鮮半島に設定された演習林に暮らす住民の生活や焼き畑の方法に関する記録が残っていました。
火入れを当時の林学関係者がどのようにとらえていたのかわかる貴重な資料です。さらに、学部4年生の伊藤さんが卒論のクリーニング作業を行っていたところ、この論文の中に、みかど食堂「定食予約券」がはさまれていました。みかど食堂は戦前の国鉄の特急列車のビュッフェでの食事の提供や駅弁も提供していたことが知られています。本州や九州を走る特急列車で使用したのか、朝鮮半島で使用されたのか特定できていませんが、朝鮮でのフィールド調査の記念に残した食券であることは確かでしょう。また明治期と比べると大正期、昭和初期は保存状態が良かったのですが、太平洋戦争の敗戦直前の時期になると極端に保存状態が悪くなります。卒論のクリーニングを通じて、時勢も実感できますね。
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研究室の卒論(明治期~昭和初期)のクリーニング作業、昭和期の山村写真のデータベース化 [研究室]

本日、研究室に所蔵されている卒業論文のクリーニング作業と、昭和期の山村写真のスキャンおよびデータベース化作業を行いました。昨年度もよりも多くの学生が参加してくれたので感謝です。

卒業論文のクリーニング作業ですが、刷毛をつかって丁寧に汚れを落としていきます。明治期に比べると、大正期~昭和初期の論文は保存状態は格段に良いことがわかりました。

山村写真については、慎重にスキャニング作業を進めたのちに、中性紙封筒に収納していきます。
さらに、収納された封筒を再び取り出し、今度は別室で写真の5W1H(いつ、どこで、なにを、だれが、など)を記録していきます。

地道な作業ですが、資料が散逸したり、劣化が進まないためにもこれからも事業を継続していきます。

なお本事業につきましては、国土緑化推進機構から助成をいただきながら作業を進めています。

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農工大との合同ゼミ [研究会]

2024年5月17日のゼミでは、東京農工大学地域生態システム学科研究室(竹本太郎さん、林政学研究室OB)と合同でゼミを行いました。ゼミでは、完成まじかの博士論文の発表に、参加者全員刺激を受けました。さらに、研究室の垣根を超えて交流できたことは、今後の人生にとって大きな財
産になります。引き続き農工大メンバーと楽しく情報を共有していきたいところですね。
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檜原村調査 [OBOG]

2024年5月15日に檜原村を訪問し、現在東京チェンソーズ(株)の職員として活躍されている研究室OGの飯塚順子さんにお話を伺ってきました。当日は、卒論で山村研究に取り組
んでいる伊藤さんや川上さんも参加しました。テーマの方向性に少し悩んでいる
二人にとって、Iターン者である飯塚さんから、聞き取り調査の枠を超えて、生活者
の視点から、様々なアドバイスをいただきました。貴重な経験になったことは間
違いありません。飯塚さん、本当にありがとうございました。20240515_103951.jpg20240515_115949.jpg20240515_120619.jpg20240515_154347.jpg

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輪読・通常ゼミ後の懇親会-タコス・テキーラパーティー- [研究室]

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2024年5月10日の輪読ゼミ・通常ゼミ終了後に懇親会を開催しました。
※今年度の輪読ゼミでは、森田学『森林組合論』を読み解いています。新たに宴会部長・副部長に就任した川上さん、酒井さんの発案で、
タコスとテキーラを
当日は永田先生もご出席いただき、
さらに3種類のテキーラもご提供いただきました。
ありがとうございました。辛くて美味しいタコスに舌鼓を打つとともに、
ライムや岩塩を噛みながら風味の異なるテキーラを飲み比べることを
教員・学生が初めて経験しました。終了後には、有志で本当に久々のカラオケにも出かけ
日常生活を取り戻しつつあることを、改めて実感しました。20240510_184155.jpg20240510_220509.jpg

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林政・林業関係の資料保全を行っています:) [研究室]

 林政学研究室では、全国林業改良普及協会よりご寄贈いただいた、1960年代以降の山村・林業写真を保管しており、現在、国土緑化推進機構の助成を受けながら、林政・林業関係の資料保全事業を進めています。山村・林業写真の資料化(データベース化、一部資料の将来的な公開)に向けた基礎作業を行いました。クリーニング作業を行った後に、スキャン作業を行った上での中世紙封筒への収納作業を行っています。収納が終わった写真については、一枚一枚にらめっこながら、ときに作業者同士が協力しながら、撮影対象・撮影場所(推定を含む)などの情報を記録していきます。
現在の学生にとっては、令和⇒平成⇒昭和ということで、遥か前の時代になってきました。「新緑の昭和は遠くなりにけり」
20240510_クリーニング作業.jpg20240510_相談しながらデジタルデータベース化.jpg

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学位授与式(3/21)卒業式(3/22)が行われました [記念写真]

修了式・卒業式が無事に執り行われました。
一月から三月って本当にあっという間に過ぎますね。
研究室では髙梨さんが修士課程を、
そして小竹さん、梶本さん、平山さんが学士課程を
修了・卒業されました。皆さん、本当にこの1年間頑張りました。
修了・卒業おめでとう:)

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研究室歓送迎会in上野公園 [研究室メンバー]

2024年3月27日、研究室の歓送迎会を上野公園で行いました。
3月に気温があがらず、ソメイヨシノの開花宣言が出ていない状況でしたが、
人込みも丁度よい程度であり、むしろ落ち着いた雰囲気の中で楽しむことができました。研究室を離れ、社会に出る卒業生が2名がいました。
さらに研究室の屋台骨を支え続けてくださった芳賀先生が、
3月末で東京大学を離れることになりました。
研究室を去るメンバー、そして新しくやってくる新メンバーを迎えるために、
研究室のメンバーが総出で手作りの料理を作り、
上野公園まで運びました。文字通りの「ご馳走」に舌鼓を打ちながら、
別れを惜しみつつ、そして新たな出会いを歓迎しながら、
研究室メンバーとしての懇親を深めることができました。芳賀先生、小竹さん、梶本さん、新天地でのご活躍をお祈り申し上げます。2024_0327_花見食事つくる.jpg2024_0327_みんなで輪になる.jpeg2024_0327_花見歓送迎会.jpg

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日本森林学科会・林業経済学会in東京農大(2024/3/8-11) [研究会]

2024年3月8日~10日に日本森林学会が、11日に林業経済学会の大会がそれぞれ開催されました。
8日午後には、修士1年生の西富さん、学部4年生の平山さんが、口頭発表。学会デビューを果たしました:)。同じ時間帯に林業経済学会70周年記念事業有志による企画シンポジウム「これからの林業経済学を考える」も開催されました。9日午後には、公開シンポジウム「楽しい林業、元気のでる林業」が開催。研究室OGの飯塚潤子さんによる「林業をもっと自由に!」の発表がありました。1本まるごと販売、山男のガチャなど、(株)東京チェーンソーズの多様な事業展開が紹介されました。
20240309_飯塚さん.jpg最終日の11日は、林業経済学会のシンポジウム「林業従事者問題の新たな展開の可能性」が開催。研究室OBの奥山さん(鹿児島大学)が、コメンテーターを務めました。奥山さんコメ.jpg
本当に濃密な4日間でした。

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【お宝?発見】大日本山林会 創立二十五周年記念号、明治39年 [研究室]

林学第三講座に昔から伝わる珍しい文献がたくさんあります。
今日は、その中からお宝(?)の1冊を。
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(東大林政学研究室蔵。徳川文庫:雑誌7056)この表紙、なかなか凝った絵ですが、中をめくると、『大日本山林会報』No.281とほぼ同じです。
違うのは、

会報の表紙は、目次が記載された通常号の地味なデザイン。 会報には広告があり、こちらにはない。 会報には「正誤」があるが、こちらにはない。

といったところです。
先日、大日本山林会(三会堂ビル改修中のため内幸町に仮住まい中)にお邪魔する機会があったので、この本を持参して職員の方々に見ていただきました。「どこかで見た覚えがある」という方が複数いらっしゃいましたが、その場では現物が確認されませんでした。
特別号が刊行された目的や配布範囲など、そのうち何か新しいことがわかるかもしれません。
「うちにもある」という方がもしいらっしゃれば、是非情報をお寄せください。(古)

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卒論発表会(2/6)が開催されました:) [研究室]

2024年2月6日、卒論発表会が弥生講堂で開催されました。
研究室からは、
梶本さん「「森林セラピー基地」「森林セラピーロード」事業の現状と課題」
小竹さん「埼玉県横瀬町における関係人口創出関連事業の展開と成果の分析」
平山さん「旧尾鷲町の山道における 利用の変遷と整備・管理の実態」
の3名が発表しました。
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発表および質疑応答を、最後までやりぬきました:)
卒論生の頑張りはもちろんですが、
先輩方の前日のコメントも、やっぱり大きかったですね。卒論の作成は、自ら悩み・答えを導き出すという作業です。
存在する答えを見つけだす受験勉強・試験の解き方とは全く異なります。
この1年間を通して経験したことは、「自ら生きる道を探す」「自分の生きた証を残す」
際に、必ず助けになってくれるのではないかと思います。この1年間、みんな本当によく頑張りました。

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アーカイブ断絶期

森林科学基礎実習Ⅳ 2日目 [講義]

はじめまして、東京大学林政学研究室の修士1年生のとっぴーです。

私は大学院から専攻を変えて森林・林業を学び始めたため、森林・林業に関する知見を広げたいなあと思い、今回学部生に混じって本実習に参加させていただきました。

さて、しーしー君が実習1日目(2023年8月31日)のブログを書いてくれたので、私は2日目(2023年9月1日)のブログを書いていきたいと思います。9月に体調を崩したりしてしまったため、ブログの報告が遅くなってしまいすみません。。。

朝は富士癒しの森研究所(東京大学演習林)の林内見学に参加しました。
木の情報をICタグで管理していたり、カラマツやアカマツといった北海道でよく見られる樹木が植えられていたりして、とても興味深かったです。
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午前中は北口本宮冨士浅間神社に訪れました。この神社は富士山信仰と深い結びつきがあります。参道にある石灯籠には富士講の指導者であった村上光清の講印「卍」がありました。
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そして、この神社の奥から富士登山道に繋がっており、いつかここから富士山登ってみたいですね~!笑

午後はキーテックの山梨工場の見学をさせていただきました。山梨工場では針葉樹構造用合板を生産しており、生産規模が年間68,000㎥という大規模な工場でした。また、機械化もかなり進んでいる工場でした。そして、山梨から半径200~300km圏内に、東京・中京・関西という三大都市圏があり、製品出荷という点で山梨の立地の良さにも気づくことができました。
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実習を経て、より森林・林業を身近に感じることができ、とても有意義な学びになりました!

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ゼミ合宿 in 檜原村! [研究室]

東京都檜原村で1泊2日のゼミ合宿(2023年9月27-28日)を開催しました:)

田中林業さんが経営するフォレスティングコテージで、
1日目の午後と2日目の午後に、修論や卒論の論文中間報告を行いました。
緑が映えるコテージで、時間を気にすることなく議論を深めました。
渓流のせせらぎも心を癒してくれています。

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初日の夕食は、バーベキュー。
焼肉、秋刀魚の塩焼きなどを楽しみました。

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二日目午後には、田中林業の千代子さんと樹木医の竹内さんに
御案内いただく形で、田中林業さんが管理する林内を歩きました。
・植物利用の文化(クロモジ、マタタビ、ツノハシバミなど)
・森林セラピーの動向
・民有林の間伐の状況
などについて、貴重なお話を伺うことができました。
また、スギの人工林であっても、広葉樹の稚樹を遺すことで、
多種が混交する人工林になることを実感しました。
クロモジの枝を煎じたクロモジ茶も
頂きました。香り・味が爽やかで美味しかったぁ

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田中林業の皆様、竹内さんに心より感謝申し上げます:)
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森林科学基礎実習IV(林政学基礎)2023年8月31日@山梨 [講義]

 「東京大学林政学研究室ブログ」は、学生も執筆していた時期があるようで、最近は復活の機運が高まっているようですね。

ごきげんよう、しーしーです。
当方、東京大学林政学研究室の学部4年生なのですが、表題の実習にTAとして同行したところ、当ブログ執筆の下命を拝したため、ここにしたためさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします(機会があれば自己紹介のようなものも書きたいですが、今回は割愛させていただきます)。

さて、2023年8月31日(木)・9月1日(金)に、山梨県で森林科学基礎実習IVの現地実習が執り行われました。私は、1日目にあたる8月31日(木)の記事を書かせていただきます。

大月駅に集合して始まった本実習、まずは甲斐東部木材団地にて、現地見学、聞き取り調査を通して、施設の現状を中心に、歴史的経緯や将来への展望などを伺うことができました。
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午後は、山梨県の森林環境税を活用した「荒廃森林再生事業」の現場を、山梨県庁や森林組合の職員の方々の解説のもと、見学させていただきました。施策を進めていく上での、森林所有者や県外の自治体との結びつきなどについても伺うことができました。
写真 2023-08-31 15 17 53.jpg

また、夕食後には1日目に得られた情報や、現場で意識していた事柄の共有に加え、2日目の見学時に持ちたい視点や質問事項をブラッシュアップする時間が設けられました。私としても、履修者の皆さんの発言や視点から、新たな気づきを得ることができたように思います。
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個人的に1日目で印象に残ったお話は、私の研究とも少し関わってきそうな林道や作業道についてです。林道の整備状況や、作業道の作設にかかる金額などを現場の方々からお話しいただいた中で、林業のための道というものについて、果たしてどういった整備の形が今、そして将来に向けて望ましいのか、歴史的経緯を踏まえて、改めて考えていきたいと思いました。

最後になりますが、このような機会を用意してくださった先生方、そして見学にご協力くださった関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

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今年度の森林科学基礎実習IV(林政学基礎) [講義]

 今年度の森林科学基礎実習IV(林政学基礎)では、これまでに2回フィールド調査に出かけています。
6月29日には、千駄ヶ谷にある鳩森八幡神社に残された冨士塚(冨士浅間神社)を登拝しました。
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7月6日には、新木場にある木材・合板博物館を訪問し、館長の佐藤雅俊さん(東京大学名誉教授 / 農学博士)からエンジニアード・ウッドについてご講義頂いてから、館内での説明を受けました。大根のかつら剥きのように製造される単板(合板の原料)をみて、受講生は驚きの声をあげていました。
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8月31日から9月1日には、山梨県で実習を行います。この中で、森林環境税を活用した間伐材生産の現場や合板工場を見学します。また、千駄ヶ谷に建立された富士塚の勧請元である北口本宮冨士浅間神社にもいく予定です。
首都圏と山梨県の、森林・山を介した様々なつながり(現状と歴史)を受講生は学ぶことになります。

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研究室に日常が戻ってきました [研究室]

新型コロナウイルス感染症が第5類に分類され、2023年度に入ると、林政学研究室もようやく日常を取り戻してきました。
先日、8月上旬には、学生らが捕まえてきた鮎を研究室で食す懇親会が突如始まりました。林政学研究室だけでなく、利用学研究室やアジア生物資源環境研究センターに所属する院生も参加しての鮎パーティー。研究室内での勉学ももちろん大切ですが、こうしたインフォーマルなつながりも(むしろ)大事なんですよね。
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With the new coronavirus infection classified as a category 5 disease and the start of the 2023 school year, the Forestry and Forestry Science Laboratory is finally getting back to its daily routine.
Recently, in early August, a get-together to eat ayu fish (sweat fish) caught by students in the laboratory suddenly began. The ayu (sweat fish) party was attended not only by the laboratory of Forestry Policy (Rinsei) , but also by graduate students belonging to the Laboratory of Forest Utilization and the ARC-BRES. Studying in the laboratory is of course important, but these informal connections are also (rather) important:)

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台湾よりLiaw先生・Chen先生が来訪されました [OBOG]

 本日、国立台湾師範大学で教授かつ副院長をされているLiaw, Shyue-Cherning先生と、Liaw先生の奥様で、現在、中国文化大学で教授をされているChen, Wan-Junn先生が、林政学研究室に立ちくださいました。
今回、お二人は、早稲田大学で開催されているTHE 12TH CONGRESS OF ASIAN ASSOCIATION OF ENVIRONMENTAL AND RESOURCE ECONOMICS
でのご発表のために来日されました。
Liaw先生は今から10年ほど前に2か月間、客員教員として東大・林政に在籍されていました。
学会開催中で、発表も明日という状況にもかかわず、林政学研究室にも立ち寄ってくださいました。ありがとうございました。
9月中旬に、私(柴崎)は台湾に調査に行く予定で、その際にLiaw先生にもお会いする予定です。またお会いできることが楽しみです。
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Prof. Liaw, Shyue-Cherning, professor and vice president of National Taiwan Normal University, and Prof. Chen, Wan-Junn, wife of Prof. Liaw and currently a professor at the Chinese Culture University, visited us today.They came to Japan to give a presentation at THE 12TH CONGRESS OF ASIAN ASSOCIATION OF ENVIRONMENTAL AND RESOURCE ECONOMICS held at Waseda UniversityProf. Liaw had been a visiting faculty member at the University of Tokyo for two months around 10 years ago.Despite the fact that the conference was being held and their presentations were due tomorrow, they stopped by Rinsei (Forest Policy) Lab. Thank you very much.In mid-September, I (Shibasaki) am planning to go to Taiwan to do research and will meet Prof. Liaw again.
I am looking forward to seeing him again.

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合格おめでとう:) [研究室]

本日、大学院入試の結果が発表されました。
研究室の学部4年生の平山さんが見事合格しました:)
思わず昼間から祝杯(ノンアルコールです)をあげてしまいました(笑)
外部からの受験生も無事合格しました。
来年度ますます盛り上がることになりそうです。
おめでとうございました:)Today, the results of the graduate school entrance examination were announced.
Mr. Hirayama, a fourth-year undergraduate student in our laboratory, passed with flying colors:)
We couldn’t help but celebrate (non-alcoholic) in the afternoon:)
A student from outside also passed the exam successfully.
It seems that the next school year will be even more exciting.
Congratulations!

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林政学研究室のOG・OB来たる! 小川拓哉さん [OBOG]

本日(2023年7月28日)、2010年に修士課程を修了された小川拓哉さんが
林政学研究室に遊びに来てくれました[ひらめき]小川さんは、三菱UFJリサーチ&コンサルティングなどの
勤務経験を経て、現在、「大分県臼杵地域のエネルギーの
地産地消を目指す地域電力会社」である
「うすきエネルギー株式会社」の取締役をされている、
まさに起業家です:)大分県臼杵市は、2015年に「臼杵市バイオマス産業都市構想」
の認定をうけるなど、新エネルギーの利用推進に積極的に取り組む
市町村です。小川さんとのざっくばらな会話を通じて、
臼杵地域に根ざしながら、太陽光発電や木質バイオマス発電
由来の電気を供給する事業に尽力されていることがとてもよくわかりました。再生可能エネルギーのさらなる普及のためには、小川さんのような
地域電力会社の役割が不可欠です。
今後のますますのご活躍を願っています。それから、大分県産有機ショウガ・かぼすを使用したお菓子「百寿ひとひら」も
美味しかったです。ありがとうございました:)研究室にぜひ、また遊びに来てください。
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ナスさんの歓迎会(納涼会)を開催しました [研究室]

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2023年7月7日に、ナスさんの歓迎会を開催しました。ナスさんは、林政学研究室のOBで、現在、ノッティンガム大学マレーシア校教授です。ナスさんは、本年6月~9月中旬まで特任教授として東京大学農学部に在籍されています。納涼会も兼ねており、実に4年ぶりの開催となりました。
ようやく研究室も日常を取り戻しつつあります。今年は、いわゆる研究室の合宿も復活する予定です。盛り上がっていきたいと思います:)A welcome party for Prof. Nath-san was held on 7 July 2023. Nath is an alumnus of our Laboratory (RINSEI: Forest policy) and is currently a professor at the University of Nottingham, Malaysia. Also Nath-san has been with a member of University of Tokyo as a specially-appointed professor from June to mid-September this year. The event also served as a summer party, and was indeed the first time in four years that it had been held.
Finally, the laboratory is getting back to its daily routine. This year, the so-called laboratory camp is also scheduled to return. We hope to have a lot of fun:)

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林政・林業関係の資料保全について [研究室]

 2023年度より、国土緑化推進機構の助成を受けながら、林政・林業関係の資料保全事業を進めています。林政学研究室では、一般社団法人 全国林業改良普及協会から寄贈いただいた、1960年代以降の山村・林業写真を保管しています。現在、こうした山村・林業写真の資料化(データベース化、一部資料の将来的な公開)を目指しています。試行段階として、クリーニング作業を行った後に、スキャン作業を行った上での中世紙封筒への収納作業、データベース化作業を進めています。

(写真1)クリーニング風景
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(写真2)中性紙封筒への収納
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(写真3)写真のデータベース化
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林政学研究室の蔵書を整理していたら・・・ [研究室]

 林政学研究室の蔵書を整理していたら、本の中から「国公立大学費値上げ反対(1972(昭和47)年)」のチラシがでてきました。考えさせられる内容だったので、思わずブログに書いています。
前回学費が値上げされたのは1963(昭和38)年。当時は、年間9000円(!)だった学費が、12000円に値上げされたそうです。チラシが書かれた1972年においも、8年後(1980年)には学費が240,000円に値上げされる恐れがあることを警告しています。
また、「教育は一種の投資であるので受益者負担を求めてよい(授業料をあげてよい)」と考え、将来的に国公立大学の法人化の傾向を目指す、文部省の姿勢にも批判の目をむけています。・・・50年後の現在、学費は更に上昇を続け、教育格差の問題はさらに深刻化しています。その後、国立大学の法人化が進みましたが、皮肉なことに日本の大学の国際競争力は減少傾向にあります。「公共財」としての教育を改めて考える必要性を、50年前のチラシは現役世代の私たちに訴えているのかもしれませんね。おっと、仕事に戻らねば。
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林業経済学会70周年記念事業ー学会員対面談話会が開催されました

 2023年台風2号の日本列島通過によって、愛知県や静岡県などを中心に大雨による浸水被害が発生しました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。被災された方々が一日も早く日常を取り戻されることを心から願っています。  関東地方は昼前まで大雨に見舞われましたが、正午過ぎからは、晴れ間もさす陽気になりました。2023年6月3日(土)14:30~16:30に、林業経済学会70周年記念事業の一環として、学会員対面の座談会が文京区シビックセンター4Fの和室で開催されました。  在来線の運休・遅延が続く状況でしたが、18名(スタッフを含む)の方々が駆けつけてくれました。関西地方の特別委員会スタッフ(田村さんと岩永さん)は、東海道新幹線の午前中の運休により、急遽ズームでの参加になり、いわゆるハイブリッド型の談話会になりました。  林政学研究室からは、芳賀和樹先生、髙梨一竹さん、柴崎(70周年記念事業特別委員会委員長)が参加しました。  今回の談話会は、70周年記念事業の柱の一つであるリサーチクエスチョン事業の一環として開催されました。具体的には、30年後を想定しながら、林業経済学会が今後取り組むべき研究テーマ(リサーチクエスチョン)を考えるためのアイディア(リサーチクエスチョンの原型)出しを行いました。  談話会では、参加者が車座になって自己紹介をした後で、3班に分かれて、取り組むべき研究テーマのアイディア出してもらい、その後、出てきた意見の構造化に取り組みました(いわゆるKJ法)。  30年後の山村に誰が暮らすようになるのか(高齢者?、若者?、移民?、)、記録を後世に伝えていく必要性(統計資料の拡充、映像など多様な記録)、AI技術との付き合い方など、様々な論点が浮かび上がってきました。面白かったなあ~:)  今後もこうした談話会(オンライン)が実施されます。さらにアンケート調査やワークショップなども行う予定になっています。学会員の皆様の引き続きのご支援、どうかよろしくお願いします。  台風2号の影響により、運休・遅延が依然続く中で、会場まで駆けつけてくださった、参加者の皆様に心から感謝申し上げます。引き続きのご支援、よろしくお願いします。 20230603_153102.jpg 20230603_160934.jpg

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明治期から昭和20年までの卒論整理-クリーニング- [文献調査]

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東京大学林政学研究室が所蔵している卒業論文の保全作業ですが、年代順の整理が終わると、次にクリーニング作業に移ります。明治期の卒論は、一世紀以上の埃がたまっています(埃のC14などから年代測定が出来たりして・・・汗)。
明治期の論文はいずれも和紙を綴じた冊子体で、かつ毛筆で丁寧に書かれ、論文ごとに箱に収蔵されています。今の卒論よりも丁重な取り扱いがされているかもしれませんね。
刷毛を使って、本体や箱の埃を静かに掃きとっていきます。箱の底にたまったほこりはなかなか完全には取れません。マイクロファイバークロスを棒に巻き付けて、箱の中の埃をとっていくことになります。
地道ですが、大切な作業になります。作業を手伝ってくれている王さん、梶本さん、平山さん、ありがとう:)

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林政学研究室の宝について(第二弾)

 1890(明治23)年に帝国大学農科大学林学科の第三講座として誕生したのが東京大学林政学研究室です。すでに130年が経過し、膨大な林政・林業資料が収蔵されています。登録済みの資料はもちろんですが、未登録の資料も数多く残されています。一部の資料は「林政文庫」として、資料の保全およびデジタルアーカイブ化が進んでいますが、研究室が所蔵する資料の中のごく一部にすぎません。
参考:https://fpac1.lib.a.u-tokyo.ac.jp/FPA/docs/index.html2023年度より、国土緑化推進機構の助成を受けながら、これまで手をつけることができなかった林政・林業資料の保全を進めることになりました。まず、研究室に残る明治期から昭和20年までの卒業研究のクリーニングやデータベース化を進めています。まずは、明治20年代の卒論から昭和20年代の卒論を、時代順に並べる作業から開始しました。廊下にブルーシートや気泡緩衝材(いわゆるプチプチシート)を敷き詰めながら、年代順・五十音順に卒論を、折り畳みコンテナに収納していきます。
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写真:年代順・五十音順に整頓している様子年代順・五十音順にコンテナに収納された卒論については、コンテナ単位で写真撮影を行います。こうした写真をもとに、データベースの構築のための打ち込み作業も行うことになります。著者名、年代、卒論タイトル、保存状態などを一つ一つ記録していくことになります。
歴史的な資料は残っているだけも価値がありますが、死蔵化されると消失・廃棄等のリスクが高まります。林政学研究室に残る膨大な資料。研究室に唯一現存する資料が数多くあります。
研究室所蔵の林政・林業資料は、人材(OG/OB)に続く、第二の宝ですね。

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林政学研究室の宝について [OBOG]

 研究室OGの飯塚潤子さんは、現在、檜原村の林業会社「株式会社東京チェンソーズ」の一員として活躍されています。研究室の新年会でお会いした際に、檜原村での調査について協力を依頼したところ、快諾していただきました。残雪の残る2月に、芳賀先生や学生の小竹さんと一緒に、同村を訪れ、東京チェンソーズの事業展開について、代表の青木さんや飯塚さんから、斬新で多角的な林業経営についてじっくりお話を伺うことができました。その他の数多くのキーパーソンも紹介していただきました。
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研究室OBの泉孝太郎さんは、2022年3月に卒業して、中部電力パワーグリッドに勤務しています。学生時代は、コロナ禍の時期とちょうど重なり、講義やゼミがオンライン中心で、キャンパスで会うこと自体困難な状況が続きました。対面での交流が学生時代にできなかったにもかかわらず、卒業後研究室とのつながりを大切にしてくれています。研究室の新年会はもちろんのこと、GW期間中に、研究室での学部生・院生への就職相談にも快く応じ、さらに、素晴らしい食べ物・飲み物を後輩にごちそうしてくれました(笑)
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林政学研究室には、飯塚さんや泉さんのように、気兼ねなく話ができ、かつ後輩思いのOG/OBが沢山います。卒業後も学生時代と変わらないOG/OBとのつながりこそが、林政学研究室の最も大切な宝だなあと実感する今日この頃です。

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林政の伊達直人さん、今年(2023年)も現る:) [OBOG]

林政OBの伊達直人さんが、今年もカップラーメンや焼きそばを送ってくれました。論文提出の時期になると、毎年送ってきてくれます。学生さん、今年も大喜びです。
その気持ち、本当にありがとー:)
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新年の集いが開催されました [研究室]

 新型コロナ感染症が蔓延してから、オンラインで行ってきた新年の集いですが、2020年以来、3年ぶりに神谷バーで開催しました。
古井戸先生、永田先生、荒井さん、川合さんをはじめとして、研究室OGOB、現役の学生が集まり、楽しいひと時を参加者全員で共有しました。
この日は、荒井さん、川合さんの勤続20周年をお祝いする会ともなりました。
当日参加がかなわなかったOGOBからも、荒井さん、川合さんに素敵なプレゼントがありました。皆さんありがとうございました。荒井さん、川合さん、これからもよろしくお願いします。いやー、やっぱり、対面はいいですね:)※撮影のために、短時間マスクを外しています※
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新年早々のおめでたい話です [研究室]

2023年も始まりました。
本年もよろしくお願いします。
さて、新年早々おめでたいニュースがとびこんできました:)林政学研究室の芳賀先生が、日本森林学会奨励賞を受賞されました:)
今年度の3月にオンラインで日本森林学会が開催されますので、
日本森林学会会員の皆さんは、ぜひご参加ください。芳賀先生、おめでとうございます:)
今年は去年にもまして、いい年になりそうです:)

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森林政策学演習で徳川林政史研究所に伺いました! [講義]

2022年11月28日に、公益財団法人徳川黎明会 徳川林政史研究所を訪問させていただきました。

今回は特別にお時間をいただき、歴史資料所蔵の経緯や、歴史資料の保全方法、古文書・絵図を活用した研究の具体的な内容について、職員の方々からご説明をお伺いすることができました。
その後、尾張藩の森林利用に関する古文書・絵図も実際に拝見することができ、江戸時代における林野利用・規制の状況を、より深く学ぶことができました。

徳川林政史研究所の皆さんには大変お世話になりました。
ありがとうございました。 (h)

公益財団法人徳川黎明会 徳川林政史研究所Webサイトはこちらです。
https://rinseishi.tokugawa.or.jp/

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森林政策学演習(11/22-23)実施しました:) [講義]

 2022年11月22日~23日に、山梨県富士吉田市・南都留郡道志村で森林政策学演習を行いました。

初日は、富士吉田市で羽田さんや、ふじさんジビエ・鹿邦を経営されている勝俣さんご夫妻に、羽田さんが設立に尽力された山梨県猟友会青年部の活動や猟場の変遷、鳥獣被害対策における補助金制度の功罪、狩猟の楽しみや命を頂くことに関する心構え、ジビエ加工施設の稼働状況や作業工程、ジビエ肉などの流通経路など、幅広くお話を伺うことができました。
またジビエ加工施設も見学会のため特別にオープンしていただき、外側から内部の様子の一部を拝見させていただきました。お昼には、シカ肉カレー&シカ肉ウインナーを美味しくいただきました。
野生生物という山からの「恵み」を持続的に享受するために「人づくり」がいかに重要であるか、学ぶことができました。

二日目は、あいにく小雨が降る天候でしたが、リトル・トリ―代表取締役の大野さんの案内で、大野さん自らが森林経営計画を策定した道志村内の林分に入り、間伐現場や、マウンテンバイクコースを歩きました。
さらに、道志の湯と呼ばれる温浴施設に導入されている国産バイオマスボイラー施設や、同施設に燃料を供給する「木の駅どうし」も見学することができました。
エネルギー価格が高騰する中での、木質バイオマス利用の可能性がさらに広がりつつあることや、山村住民の高齢化が進む中で持続的な燃材供給システムを構築することの必要性を学ぶことができました。

二日間、関係者の皆さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。

ふじさんジビエ様 - コピー.JPG

リトル・トリー様_林内 - コピー.jpg

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アーカイブ断絶期

森林政策学演習(宿泊、11月25-26日)を実施しました [講義]

2021年11月25日~26日に
山梨県道志村・山中湖村・富士吉田市で
森林政策学演習を実施しました。森林資源の多様な利用のあり方について、
現場の方々から貴重なお話を伺うことができました。初日は、リトル・トリ―代表取締役の大野 航輔さんの案内で、
大野さんが自ら森林経営計画を策定した林分に入らせていただき、
間伐の状況や、大野さんらが自ら建設したマウンテンバイクトレイルの
ついても解説していただきました。受講生もトレイルコースを実際に
試走するという、貴重な体験ができました。現場ではもちろんのこと、
会議室で聞き取り調査も実施しました。
リトルトリー.jpg
二日目は、山梨県猟友会の青年部の設立に尽力された羽田さんや
ふじさんジビエ・鹿邦の勝俣さんご夫妻に、狩猟・駆除捕獲の実態や
ジビエ加工処理施設の運営についてお話を伺うことができました。
狩猟・許可捕獲は野生動物の命をいただく行為であればこそ、
無駄なく大事に資源として利用しようとする姿勢を改めて
確認できました。さらに聞き取り調査終了後には、ふじさんジビエで
シカ肉カレー(シカ肉ウインナー付き)を
頂きました。
シカ肉カレー.jpg
前日に捕獲され、ふじさんジビエに運搬されてきたニホンジカの
解体の様子も幸運にも見学することができました。この2日間、富士癒しの森研究所の齋藤暖生先生にご同行いただく共に、
2日目の朝には、霜が降りた氷点下の演習林内をご案内頂きました。
演習林散策.jpg
関係者の皆さん、本当にありがとうございました。

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引越たけなわ<続報> [研究室]

<速報>でお伝えした研究室の引越の続きです。
予定では、11月5日(金)・11月8日(月)の2日間で、後期前半分の搬入は完了することになっていたのですが、少し積み残しが出て、翌9日(今日)までかかりました。hikkosiKAs.jpg
(写真:川合あけみさんのSNSより)左上は、移動前の仮住まい。プレハブの2階の窓からは、目の前にマテバシイがこんなに大きく枝を広げていて、狭いながらも目をなごませてくれました。
右上は、今回大活躍の川合あけみさんと荒井和子さん。これから2000箱を超える(←f推定)蔵書の開梱作業があります。(f)

 林政研究が、古いお酒を新しい革袋に入れるものであるように、今回も、(荒井さん、川合さんのお知恵や芳賀先生の綿密な設計をもとに)古い什器の使えるものはなるべく活かして、新しい空間の中に配置するように努めています。そこに、その多くがISBNコード(バーコードをイメージしていただければよいと思います)の振られる前の時代の貴重な文献を詰めて行く壮大な作業となります。
長い歴史のなかで、ザ・林政という本に加えて、周辺分野の良書を、林地と競合する土地利用分野、林産物を利用する産業分野や生活分野、事例分析~統計分析~理論研究、ミクロ~マクロ、地域~全球にわたり、古今東西を対象に、収集しています。
こうした収蔵分野の多様性は戦前からの傾向であり、よき伝統なのですが、おそらくどこの資料館でもそうであるように、革袋の大きさは限られており、3月までには整理しないと、最終搬入物の置き場がなくなるかもしれません。
目下、教員一同、頭を悩ませているところです。
すでに、複本などの受入に手を上げて下さっている大学等もあり、コロナ禍で作業が中断していましたので、落ち着いてきたらお願いしようと考えています。

 

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引越たけなわ<速報>

農1号館改修工事にともない、春に梱包して送り出した荷物のうち、大型什器のみ、倉庫から先に帰って来ました。

hikkosi2110.jpg
(写真:荒井和子さん。右下は綺麗になった洗面所)

先に戻った他の研究室からもいろいろ噂は聞いていたのですが、想定されていた作業だけでも大変なところに、使えるスペースの想定外がいろいろあって、なかなか大変なことになりそうです。この後、いよいよ大量の荷物(什器含む)が戻ってきます。教員保有分だけでも段ボール500箱はあるでしょうか。
これに、長年研究室で大切に保管してきた文献資料が1000箱単位で加わります。いわゆる「一点物」と呼ばれる貴重書も少なからず含まれ、資料的価値がわかっているだけに、特殊な作業もしています。

スタッフ一同+卒論生、頑張っています。しばらく内外からいただくご連絡への反応が悪くなるかもしれません。重労働を免除していただいている(使い物にならない)fが、こうしてブログを書いております。じつはそんなヒマはなく、これから自己保有物品の梱包です。しばらく大型ディスプレイも使えなくなると思われますので、せめて今のうちに、というところです。

なお、長年われわれと共生してきたネズミ君、春の梱包作業時には隠れ家から多数出てきまして、資料にフンやオシッコをかけられました。ただ幸いだったのは、ネズミ君の習性なのか、オシッコについては、手垢のついていない新刊書とか綺麗なパンフレット(嬉しくはないですが、再入手は容易)を選んでトイレ代わりにしてくれ、貴重書は難を免れた(らしい)ということです。災害用に買っておいたペットボトルには穴が開いていて、そこから見事に水を吸われていました。敵に塩を送っていたワタシがアホでした。敵も相当切羽詰まっていたらしく、これまで絶対に引っかからなかった粘着式のネズミホイホイにも結構かかっていました。
nezumi.jpg
(PCラックの脇から出てきて、ブラインドを器用に上っていくネズミ君。2020年10月撮影。)

他の建物のある先生のお話では、農学部の歴史は、ウィズ・マウスの歴史だったそうです。
そんなミニー・ミッキー達がひとまず移動してくれたようで、そこだけは安心しています。(f)

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もりす君、久々 & 森林資源勘定の研究史 [研究室]

古井戸です。
柴崎茂光先生が「自分の研究を振り返る」と題してお書きになっているのをみて思い出したことがあります。5年前にこのブログに登場したもりす君(わからない方は、右上の検索ボックスで「もりす」と入力してみてください)。
災害復興住宅についての面白い卒論を書いて、今は、同じ大学院農学生命科学研究科の井上雅文先生のご指導のもとで、博論執筆の真っ盛りです。そのもりす君が、先日久々にプレハブB棟を訪れてくれました。
(その前にも来てくれておいしいお土産をいただいたりしていましたが、書かずにいてすみません)もりす君は、現在、林産業の産業連関構造についての研究をしているとのことで、森林資源勘定との関係についてあらためて知りたいとのことでした。そういえば、森林資源勘定の研究が始まったころの話をどこかに書いていたぞ。https://doi.org/10.6012/jwei.30.28
こちらになります(『水資源・環境研究』30(2):28-29、2017年)。文献検索では、古井戸が書いた「執筆事情」としか出てこないので何のことかわからないと思いますが、掲載誌の6号(1993年)に掲載された「自然資源勘定の研究動向」という論文
自然資源勘定の研究動向
J-STAGE
を振り返ったもので、まだ過去を振り返るトシではないと思いつつ、この分野の研究史を記録に残しておこうと思って書いておいたのでした。もりす君の役に立てばよいのですが。

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「ランチセミナー」で話題提供 [研究会]

 古井戸です。
もう2週間ほど前になってしまいますが、
「19世紀後半以降における山岳地域林政の展開-フランスの『水と森林』Eaux et Forêts を中心に-」
Evolution of forest policy in the mountainous regions since the latter half of 19th century
と題して、農学部(大学院農学生命科学研究科)に所属する教員同士の研究を紹介し合う「ランチセミナー」(オンライン)で15分ほど話題提供をしました。
マーフィーの法則(ご存じでしょうか)さながらに、普段起こらないパワポのトラブルがあって、時間を超過するという大ミスをやってしまったのですが、閑話休題。最初に研究室紹介を、ということで、
teaching_staffs.jpg
こんなスライドを作りました。数秒しか画面投影しなかったので、参加いただいた方にもたぶんお読みいただく時間はなかったでしょう。あらためてご紹介するしだいです。筋立てとしては、フランスを中心に、19世紀末の山地復旧造林RTMの今日的評価をたどることから、殆どの森林が「山」にある日本の林政への示唆を得たいというところでしたが、十分お伝えできたかどうかはわかりません(のでここに書いておきます)。あとは、時間の関係で投影すらできなかった参考文献リストをここにご紹介しておきます。
ページ数のない文献は、目下、プレハブ仮住まいのため段ボールのどこかに眠っているものだったりします。若干補足しておきますと、赤池氏は、現在、「農学共同研究員」になっていただいています。コロナ禍と研究室引越の関係でなかなかお会いできないのが残念です。
アンドレアッシアン Andréassian(2001)は、その二年後の2003年に、国際英文誌 J. Hydrologyに掲載された論文で知られています。その論文の下地をこのフランス国内の研究会で報告しているのですが、なぜわざわざ無名のフランス語報告を引用しているかというと、こちらでは、フランス語 Eaux et Forêts(直訳すると「水と森林」)の意味について論じた大変興味深い一節があり、これが英文誌への投稿ではバッサリ割愛されているからです。今のフランス人でもなぜこういう言い方があるかについては、あまり共通理解がなく、それゆえ、フランス国内での研究会でアンドレアッシアンは報告する必要があったのでした。国際誌にはこの部分を投稿しても意味がないと考えたのでしょう。
現地のことを勉強しようと思ったら現地語で書かれたものを読まなければ本当のところはわからない、という当たり前のことを、今回あらためて痛感した次第です。これから学問を志す方々のために急いで付け加えておくと、別にnativeレベルで現地語に精通している必要はなく(その方が良いに決まっていますが)、重要な概念が理解できる程度に読めればよいのです。勇気を持って書物に触れ、読んで、現地に行って話を聞いて、森を見て、確認しながら、理解していきましょう。国内で聞き取り調査をするときも同じで、その地方の歴史・地理や文化、方言などは知っていると知らないとでは大違いです。このへんは柴崎先生や芳賀先生がそのうち書いて下さるかもしれません。<ランチセミナーで引用した文献の一覧>

  • 赤池慎吾(2012)『17~19世紀における青森県津軽地方の「従来保安林」の変遷過程』東京大学博士学位論文
  • A.Andréassian : Histoire Conjointe des Eaux et des Forêts, in Forêts et eau: 168eme session du Comité Scientifique et Technique. Nancy, 26 au 28 sept 2001
  • Brun, F.(2002)Multifunctionality of mountain forests and economic evaluation. Forest Policy and Economics 4 : 101-112
  • 古井戸宏通(2007)フランス林政における『水と森林』の史的展開序説. 水資源・環境研究 20: 73-86
  • 古井戸宏通(2010)「フランス」、白石則彦編著『世界の林業-欧米諸国の私有林経営-』(日本林業調査会)~第3章
  • 古井戸宏通(2015)「自然災害リスク管理と保安林制度のあり方―オーストリア・チロル州の保安林改良事業と野渓監護事業を中心に―」宇澤弘文・関良基編著『社会的共通資本としての森』(東京大学出版会)~第9章
  • 伊丹一浩(2020)山岳地の植林と牧野の具体性剥奪, 御茶の水書房, 420pp.
  • 北林寿信(1998)フランス山地政策の胎動, レファレンス
  • 是永東彦(1998)フランス山間地農業の新展開. 農文協
  • Ladier, J. et al(2012)Guide des Sylvicultures de Montagne Alpes du Sud françaises, ONF-Instea, 301pp.
  • Meza,A.et al(2004) Critères et Indicateurs pour la gestion durable des forêts : le cas des forêts de montagne. rff 56(5): 395-405
  • 佐々木恵彦編著(2007)森林科学.文永堂
  • 薗部一郎(1928) 無林地の造林-各国の事例. 砂防 1: 3-6ß
  • 徳川林政史研究所編(2015) 森林の江戸学II、223pp.(芳賀和樹)
  • 山越隆雄(2006)フランスにおけるRTM(山地修復)事業の歴史. 砂防と治水 39(3):97-101
  • Villeneuve, A. et al(2002) Les montagne et droit – tendances émergentes. FAO étude législative 75, 97pp.
  • Whited, T.L.(2000) Forest and peasant politics in modern France, Yale Univ. Press

 

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自分の研究を振り返る [研究室メンバー]

 私(柴崎茂光)が、林政学研究室に所属したのは学部3年生(1994年秋)のこと。
経済的な分析に憧れて、永田信先生(前林政学研究室教授)の研究室の門を叩いたわけです。
最初に取り組んだことは、日本における建築用材(製材・合板)が、木材需要に及ぼす影響を計量経済学的に解明するプロジェクトのお手伝いでした。パソコンが普及し始めた時代で、私はエクセルの使い方を先輩や先生方(永田先生や安村先生)に教わりながら、木材統計や建築統計データを打ち込んでいきました。打ち込み作業が終わると、統計ソフト(SPSS)を使って、相関分析、重回帰分析を進めていきます。コマンドを書いては、結果を先生方に見せてはモデルを改善していく作業が続きました。遊び感覚でワクワクしながら分析したことを今でも鮮明に覚えています。
研究結果(骨子)をマックワード(懐かしい!)を使ってとりまとめる作業も行い、最終的には学術誌である『林業経済研究』に掲載されることになります。自分も共著者として名を連ねることとなり、思いがけず、学会誌デビューを果たすことになりました。※この論文は、以下のURLからダウンロードできます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jfe/1996/129/1996_KJ00005719710/_article/-char/ja/

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森林科学のインスタグラム発動!

駒場(東京大学教養学部2年)から林政学研究室に進学するルートは、進路選択で
農学部 森林環境資源科学専修
農学部 森林生物科学専修
どちらかを選んで3年生になると、2専修で共通の、多くの実習(選択必修+選択)や講義(必修+選択必修+選択)を2年掛けて履修します。
たとえば林政学研究室関係の実習としては、
「森林科学基礎実習IV」
「森林政策学演習」
の2つがあり、上記2専修のどちらに所属していても履修できます。
その後、3年生の秋の「分属ガイダンス」を経て、研究室の配属希望を「林政」で出すという順番になります(これもどちらの専修にいても同じ)。前置きはこのくらいにして、このたび、
https://www.instagram.com/utokyo_forest_science/
森林科学のインスタグラム
が始動しました。こんな状況でも野外実習をやっています!もちろん安全対策には万全を期し、野外を希望しない人には別のプログラムで単位が取れるような配慮をしています。少なくとも林政関係の実習については、受講者の全員が野外実習を希望しています。
なお、これらの実習は、一般的な講義とは異なり、上記2専修に進学していないと受講できませんのでご注意下さい。(f)

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春の林業経済学会(オンライン)あれこれ [研究室]

 3月下旬に遡るのですが、東大林政ともかかわりの深い東京農工大の主催で、日本森林学会とそのサテライト学会の1つである林業経済学会が開催されました。

林業経済学会では、林政学研究室にかかわることがたくさんありました。
1)前助教の竹本太郎先生(東京農工大)がシンポジウム
http://www.jfes.org/kenkyukai/JFES_2021_Spring/2021_spring.html
にご登壇。大会運営委員会を努めながらの論文執筆ならびにご報告、ご苦労さまでした。

2)2019年度の「奨励賞」を受賞していながら授賞式が行われていなかったOBのT.Jones君。あらためての授賞式にビデオメッセージで参加し、受賞の挨拶(日本語)をしてくれました。
3)2020年度の「学術賞」
4月から准教授となった柴崎茂光先生
毎年非常勤講師として林政学関係の講義を担当して下さっているOBの山本伸幸先生
が、「学術賞」ダブル受賞となりました!
↓以上、学会表彰関係はこちら。
http://www.jfes.org/award/award_top.html

4)2021年度~2022年度の会長
総会で、古井戸が選出されました。
http://www.jfes.org/doc/kaicho2021.html
↑こんな「会長より」を書きました。林業経済学会について知りたい方、「林業経済」と「林業経済研究」の違いがわからない方は是非ご一読下さい。(古井戸 宏通)

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引っ越し [研究室]

 皆さま、こんにちは。

先週に引き続き「こうぴー」です。よろしくお願いします。

昨日はゼミがありました。
少しゼミの紹介をさせて頂きますと、週1回研究室のメンバーが集まって研究発表を聞いて議論したり本を輪読したりします。
昨日の研究発表は博士の方2名によるもので、初めてゼミに本格参戦した自分としては発表も議論も圧巻のものでした。(外野のように語っていますが自分も頑張って議論に参加しましたよ!(笑)。)
また、輪読についても昨日は本の分担を決めました。
ついにゼミが始まったー!という実感が湧いてきましたが、積極的にこれからも参加していきたいと思います。(実は来週発表が控えているので頑張らないと…(・∇・))

IMG_9981.jpg

最近の研究室の出来事といえば、研究室のお引っ越しです。
またいずれ戻ってくることにはなるのですが、大学の諸事情で一時的に別の場所へ研究室をお引っ越ししなくてはなりません。

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4月から林政学研究室に着任しました:)よろしくお願いします [研究室メンバー]

4月1日より林政学研究室に准教授として
着任しました。2006年まで林政学研究室の助手として
勤務していましたので、15年(!)ぶりに
戻ってきたことになります。この3月までは、国立歴史民俗博物館(歴博)の
民俗学研究系の教員として約10年間勤務しました。今週、歴博に残っていた最後の荷物を
弥生キャンパスに搬入することができ、
東大での新生活が本格的に始まったと実感しています。私の研究テーマですが、一言で言えば、
「山村・離島の持続的なありかたについて希求すること」
といえます。若手研究者の頃は、自然環境の保全との
地域経済の両立がメインのテーマでしたが、
現在は山村・離島の文化・社会の保全に関心が移ってきています。
フィールドは主に屋久島を中心に研究してきました。
特に最近は、林野に残された様々な林業・山村生活の痕跡、
いわゆる林業遺産の保全に向けた研究を行っています。国有林の山中に残る林業集落跡「小杉谷」(2019年12月撮影).JPG
なぜ現在のテーマになったのか、これについては
今後のブログで少しずつ紹介していきたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。
柴崎茂光
写真:屋久島の山中に残る小杉谷小学校跡

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アーカイブ断絶期

はじめまして [研究室]

 皆さま、こんばんは。

今年度より林政学研究室に所属することになりました「こうぴー」です。
学卒で社会に出てしまう(たぶん)ので、1年間という短い時間ではありますが、以後よろしくお願いします。

さて、本日は私が研究室本配属になってから初めてのゼミでした。
新年度始めということで、ゼミの進め方の確認、輪読本の決定、自己紹介などを行いました。
まだ卒論のテーマが漠然としている中で着々と進んでゆくゼミに不安を感じつつも、精一杯頑張ってゆきたいと思っていますので、このブログを読んで下さっている皆さんもぜひ応援して下さい!(笑)

そんな林政学研究室ですが、というよりも林政学研究室がある森林科学という領域なのかもしれませんが、残念ながら最近特に学部生からの人気がありません[涙]
所属の人間からするとこんな良いところはないと思っているのですが、とても残念です[涙][涙]
ということで、ブログを通じて林政学研究室や学科の良さを少しずつお伝えできればと思います。

今日はまず一つ、研究室選択(研振り)の際に成績を一切気にしなくて良く、自分の希望が限りなく100%叶うというところです。
やはり僕の周りの理系学生に聞くと、大学内外問わず、「研究室良いとこ行きたいから試験勉強すごく頑張らないといけなくてさー」とか「抽選で研究室決まるからしたいことできるか分からないよー」と、よく言っています。
確かに勉強は大切、でも専門に進んできているのにここまできて試験勉強かー、はたまた自分の将来が抽選で決まるのかー、と思うと、ちょっとやってられないと思ってしまいます。
でも、林政学研究室のある本学科では研振りに際して成績は一切関係ありません!(注:将来同じ状況を保証するものではありません。)
一応、抽選という制度はあるそうですが、それが適用されたことはここ10年以上ないそうです。
現に、僕の一つ上の学年では、学科の約半分の学生が一つの研究室に希望が集中したそうですが、全員希望が通ったそうです。
このように、自分の行きたい研究室に確実に行ける、そんな環境が林政学研究室の周りには揃っています。
ぜひ、そんなことも視野に入れながら学部・学科選択を検討してみてはいかがでしょうか?

(こうぴー)

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卒業 [研究室]

 先日卒論発表を終え、無事に卒業しましたB4の「謎の卒業生」です。
私は個人的な事情から研究室に配属されてから卒業まで2年かかることになっていたので、研究室選びはこのことを先生方に相談しながら進めました。その際に真剣に取り合っていただいたのが古井戸先生で、そのまま林政学研究室に入ることを決めました。
入ってから1年は欠席が多く、また卒論に本格的に取り組み始めてからもなかなか調査を順調に進められなかった私に対して、見捨てることなく労力を割いていただいた先生方には感謝しています。その丁寧なサポートになんとか報いようと頑張ることでなんとか卒論が完成しました。
周りの諸先輩方も非常に優しく、温かい雰囲気の林政学研究室で学生最後の時間を過ごすことができて良かったと心から思っています。このような御縁を今後も大切にしていきたいと思います。もし研究室選びに悩んでる人がこれを見ていれば、ぜひ一度話を聞きに行ってはいかがでしょうか?

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片付け、大変 [研究室]

 お久しぶりです。「いしころ」です。
キャンパスで入構時チェックが続く中ではありましたが、今月はせっせと(修論執筆時よりも!?)登校していました。
というのも、今回修士課程を修了するにあたって、荷物を処分する必要があったためです。
ゼミ資料、学術雑誌類、趣味の漫画と大量のものを置きっぱなしにしていたので、もともと「災害時には危ないだろうな」と思ってきたのですが、2月最終週の週前半に処分しきることができました。
その後は、私事ですが引っ越しに向けてガス・電気・ネットとインフラの手続きに追われていました。
本当に大変ですね。全部自分でやると、協力していろいろなことに取り組める研究室の温かさみたいなものが感じられてきます。慣れ切ってしまってはいけないと思いつつ……。
(書籍類は研究室の在庫処分に便乗する形になったので、到底「全部自分でやった」とは言えないのですが)(いしころ)

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追いコン、オンラインで開催 [研究室]

 恒例の追いコン、今年はご多分に漏れずオンラインで行われました。
林政研の伝統として「お酒はおいしく楽しんでいただくもの。強制はしない」ということですので、めいめいで用意したドリンクをいただきながら、名幹事「ケンコ」さんの司会で、ふだんできない研究以外の話に花を咲かせました(研究の話も出ましたが)。
20210212追いコンs.jpg
遠州(文字通り遠い!)からの参加者もあり、帰宅時間を気にせずできたのはオンラインの利点でした。久々にいろいろな話ができて、対面でなくてもここまで気持ちが通じるものかと思った次第でした。
無理強いはしないと言いましたが、永田先生差し入れの日本酒を湯灌徳利でいただくあの贅沢が、早く再現できればと念じています。(f)

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卒論発表会無事終了 [研究室]

 昨日、「謎の卒論生」のオンラインでの発表が無事終了しました。

「思いを伝える表現」が問題だと書きましたが、最後の最後で、<ここはこういう図があると説明しやすいだろうけれど、時間的にいって厳しいだろうな>と教員が思っていたところを、直前になって作成してくれたのに驚きました。

ただ、その図ができたので、その分、その図と内容的に関連する別の図の意味について、練習では省略することにしていた説明を加えることが重要になっていて、別の箇所を省略してでもそれが必要だったのではないかというご指摘を、当日発表を聴いて下さった先生からいただきました。なるほどというご指摘です。
当日発表を聴いたゼミ生はほかにもいて、総じて好評でした。

先日の修論生同様、現地調査に行けなかったので、利用可能な資料に大変な制約を背負ってしまいましたが、学内で利用できる新聞記事などを存分に活用した研究となりました。既往研究もある事例を扱ったのですが、それでも個々の論文だけではわからないことが結構あるものです。私も実習でお世話になる調査地でありながら、今回の卒論で、新たな発見が多々ありました。逆に、ありそうでないデータというものも結構あって苦労するのですが。

最初に書いた卒論生の「思い」research question は、素朴なものでした。が、社会科学にとって最も重要な warm heart が感じられました。このあたり、専門家ですと、扱いやすさを考えて最初から控えめに設定してしまいます。
素朴はいえ、誰もがこういう「思い」を持てるとは限りません。「思い」の答えを、要旨では十分書きこめませんでしたが、本文と発表では形にしてくれました。お見事!!(f)

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修論発表無事終了 [研究室]

このブログでも、ときどき登場してくれていた「いしころ」君が、修論の内容もさることながら、発表会でも、判りやすく、かつなかなか味のある発表をしてくれました。

たぶん(?)、これで修士課程を無事修了して4月からは晴れて社会人となることでしょう。
コロナ渦での修士2年在学。予定していた現地調査が難しくなり(林政学では人と会う対面調査がどうしても必要になります)、研究の進捗が思うように行かない中、よく頑張ってくれたと思います。

さて、今度は卒論発表会があり、ペンネーム不詳の謎の卒論生が発表します。すでに本文は完成しており、これもなかなか奥の深い論旨に仕上がっていますが、問題は「思いを伝える表現」。

一般に、奥深い内容を限られた時間でわかりやすく伝えるのは大変です。これが自然科学のような直線的な論理であれば、「仮説Aと仮説Bのどちらが正しいかを、実験αと実験βで検証したら、仮説Aが正しいことがわかった」というようなシンプルイズベスト、という感じの発表が12分でできる場合があります。

社会科学の場合、思いそのものを伝えようとすると演説になってしまいます。ですので、客観的な資料やデータに「語らせる」わけですが、入手可能な資料だけで語れることにプラスアルファした「語り」を結論に盛り込みたいときにはどうするか。

卒論でここまで悩んでいるだけで、エラい。
「いしころ」君から伝授されたパワポ技を駆使しつつ、体を壊さないように頑張ってほしいものです。(f)

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「きこり」になった林政OG [OBOG]

こちらに、「東京チェーンソーズ」にお勤めの飯塚潤子さんが紹介されています。
すでに何度もメディアで紹介されてきた飯塚さん、すでに二児の母とのことで、育児と仕事の両立について書かれている内容、とくに「がんばりすぎない」「これから同じようなことを考えている人に『あの人だからできる』と思われたくない」というあたりに、「ガッテンガッテン」してしまいました。
https://woman-type.jp/wt/feature/18053
卒論では「若者の環境意識」をテーマに、若者があつまる関連イベントにたくさん出かけて質問票調査を行い、〆切までにしっかりまとめあげた底力のある飯塚さんですが、これからも、がんばりすぎないようにがんばってください!応援しています。(f)

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“cabin fever”への対策は読みたい先行研究をどんどん見つけることです

林政での私の研究の主眼は、おそらく現場での体験・発見・調査結果を理論的な枠組みのもと、いかに有機的に整理して論じていくかにあります。

新型コロナ対策で外出を控えるという特殊な時期に、いつも現場に偏って先行研究を網羅的に読むことができない私が、心を静かにして丸一冊の先行研究を次から次へと読み進めていくようになりました。

先行研究から、これまで持っていなかった知見を発見することにわくわくしています!まず、先行文献の「間隙」を探してみたいです。(けんこ)

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調査と早起き [調査]

修士1年の「いしころ」です。もうじき2年生になれるはずです。

今年は積極的に現地調査にでかけようと思い立ってもうじき2か月ですが、
ここ数週間は比較的現地にお伺いできています。
ところが現地調査はやはり朝早くから行動する必要があります。
私の最も苦手とするところです。自分との戦いですね。

先日撮った写真です。

IMG_20200215_113131.gif

林床が覆われてしまっているところを少し切り払いました。
日光が入れば眠っていた種が活性化することもあります。
春が楽しみです。

(いしころ)

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富士見坂からみえた富士山 [調査]

林政OBの機動戦士ならぬ軌道戦士です。

自分が小さい頃は、富士山を普通に
みることができました。

登校途中にさくさくと霜柱をふみながら、
白化粧した富士山を遠く眺めた記憶は
鮮明に残っています

その後、実家周辺もビルの建設が進み、
日常風景から富士山の姿が消えていきました
富士山を眺めることができる坂として庶民に愛された
富士見坂からも富士山が見えなくなっていきました

都内で唯一見ることができるのが、
「目黒の富士坂」との情報を入手し、
正月休みの空気が澄んだ朝にいってきました
本当に、ビルの谷間から奇跡的に、富士山がみえました:)

目黒の富士坂_加工.jpg

江戸時代には、多くの富士講(参詣する集団)が
江戸界隈から富士山登拝を目指しましたが、
山に導かれた当時の人々の気持ちがわかるような
神々しい姿でした

私以外にも、数十分近く静かに富士山を
眺める人の姿もありました

森や山と、人との関わりを学ぶのが林政学です
山岳信仰の在り様についても
林政学の研究対象だと実感した朝でした

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アーカイブ断絶期

フランス・ジュラ県文書館訪問 [調査]

 やや旧聞に属するのですが、環境法の交告尚史先生(法大)、日本史の坂本達彦先生(國學院大栃木)と古井戸の3人で、フランスのJura県にある文書館を、今年3月に訪問しました。文書館では、事前にお願いしたこちらのリクエストが五月雨式に膨らんでいったにもかかわらず、その都度、ギヤール館長や司書のブリュエ氏が大変懇切に対応して下さり、到着後も本当にお世話になりました。
レンタカーを借りて自由に移動できるよう準備していたのですが、着いてすぐ大雪が降って、ホテルの駐車場から車を出すのに一苦労。近郊にお住まいの郷土史家のC氏との面会はキャンセルとなり、肝心なショーの森の林内は少し入ったところでUターン。この森と関連の深い世界遺産のアルケスナン王立製塩所の見学は、帰路のTGVが満席で経路変更を余儀なくされた煽りで中止となりました。パリでは空港までの鉄道が工事中で、急遽バスに乗り、空港に着いたは良いものの飛行機がオーバーブッキングになるなどスリリングな旅でした。
この帰路には、ディジョン在住のJ.Croisel氏(ブルゴーニュ州農林局)や、パリ在住の大山祐美子先生(パリ第1大学)の多大なご助力があって、難解なパズルを解くような行程を、最小限のコストで無事帰り着くことができました。
ギヤール館長は、前回お邪魔したときに「情報発信が課題だ」と仰っていたのですが、最近、ウェブサイトが大幅に拡充され、おしゃれに整備されていて、今回の訪問も早速記事にして下さっています。
ジュラ文書館ウェブサイトの記事
撮影した膨大な史料や情報の整理すらままならない状況ですが、これまでの調査の成果は、いずれ英文でまとめて文書館に恩返しせねばと思っているところです。(古井戸)
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Ms Alizée Ville from France [研究会]

Today we have a seminar, inviting a French student as a special guest speaker.

Speaker: A.Ville (Univ. of Paris I, Sorbonne, student of master course)
Theme: The forest as a climate mitigation tool : negative emissions
– And how can agroforestry help ? –

It was just after a heavy rain disaster in the West part of Japan and the theme is very up to date.

In the seminar we discussed for almost 2 hours, with Prof Nakajima (agriculture economics), Assoc Prof Tatsuhara and Assistant Nakashima (forest management and measurement), the subject “negative emissions” in technological aspect along with economical or political aspect mainly in France and in Aisa.

We could exchange stimulating information and opinions.
It was as hot discussion as weather outside. We have indeed hot summer this year, feeling climate change !

After the seminar, we rinsei-seminar members took pictures altogether.

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Ms Ville was going to Yakushima Island by Shinkansen (!) and we continued usual seminar in Japanese.

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永田信『林政学講義』ハングル版 [研究室]

永田信先生の『林政学講義』(東大出版会)について、ハングル版が出るかも、と以前書きましたが、じつは結構前に、現物を研究室にお送りいただいていました。記事にするのが遅くなって申し訳ありません。今、韓国のネット書店で検索したところ、
韓国のネット書店で見つけた永田先生の講義ハングル訳
が見つかりました。
“임정학강의”で検索すると、いろいろヒットします。(f)

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「Young Wisdom, Innovation and SDGs」セミナーを経て [研究室メンバー]

 4月16日(月)に国連工業開発機関(UNIDO)の事務局長であるリー・ヨン氏が訪日し、日本の産業界、そして若年層にもSDGsが浸透しつつあることから、特に、東大と共同で、「Young Wisdom, Innovation and SDGs」と題するセミナーが開催されました。

冒頭、五神総長のご挨拶(東大のSDGsに関する取組みについてもお話いただきます)、それに続いてリー事務局長の基調講演、続いて東大OGでもある国連広報センターの根本所長の特別講演、更には、東大生産研教授であり国連大学上級副学長である沖先生がモデレータをつとめるパネルディスカッション(アフリカでビジネスを進めている若手社長にも登壇していただきます)、最後に学生さんに向けて、将来の国連職員という職業を考えていただくための当所村上次長からのプレゼン、という内容です。

Society5.0
“future manufacture”
“global social contract (for SDGs)”
といったところが重要なキーワードのようです。

村上次長のプレゼント中に、今年の3月まで半年間UNIDOにてインターンをしていた、本研究室修士2年生の高井恵が登場しております(ビデオ)。このように、林政の学生は様々なステージで活躍しております。今後林政をお考えのみなさん、ぜひ参考にしてみてください。

 

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林政の伊達直人さん [研究室]

「毎年、この時期になると、カップ麺を送ってくれるOBがいます」と以前書きましたが、今年もどっさりと送ってくれました!林政OBの伊達直人さん、今年もありがとう!!!
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第5回合同ゼミを開催しました! [研究会]

7日(木)午後、永田信先生の教え子が教員をしているいくつかの大学のゼミ生、つまり、永田先生の孫弟子たちが集まる恒例の合同ゼミが開催されました。
北は仙台・金沢から南は首都圏まで、
博士院生から学部3年生まで、
報告者だけで11名を数え、6時間近いロングランゼミとなりました。
必ずしも所属する学科が「林政」というわけではないのですが、5回も続けていると、不思議なもので、テーマや手法に共通する点がいろいろ出てきます。お互い刺激し合って進化(?)しているのを感じます。学会発表にも似た雰囲気ですが、ディスカッションに多くの時間を配分しているのが特長です。ゼミ修了後の集合写真です
L1150197_集合s.jpg
終了後はこれまた恒例の懇親会。
年々パワーアップしているのを感じますが、いずれも大盛会でした。
来年の再会を誓い合って、散会となりました。
立花ゼミ、香坂ゼミ、竹本ゼミの皆さん、お疲れ様でした。
会場の設営や運営を手伝ってくれた皆さん、どうもありがとう!(f)

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今日の農学部1号館 [キャンパス]

朝の光も良いものです。
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今日の農学部1号館 [キャンパス]

昨夜の冷え込みはきつかったのですが、イチョウが陽光に映える小春日和。
カメラ女子、カメラおじさんを見掛けて、私も1枚。ちょっと人物が写り込んだので油絵風にレタッチしてみました(f)。
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国際弥生デーで劉妍さん琵琶生演奏 [キャンパス]

今日は、弥生デー。農学部の留学生が中心となっての交流イベントが開かれました。
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/oicehp-j/event/20171030-1j.pdf
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会場の中島ホールは立見も出る盛況。(隣でもりす君と永田信先生が立見していました)
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林政からは、琵琶の名手・劉妍さん(D1)が生演奏を聞かせてくれました!!!
d.JPG↓動画です。もちろん音声付き!

(撮影:川合あけみさん)

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暑気払い [研究室]

林政研恒例の暑気払い、今年は、神田駅前の「蔵(くら)」で行いました。
3月に退職された永田信先生は、引き続き講義とゼミで学生の教育に当たって下さっていますが、さる木曜日に正式に名誉教授記を授与されました。ゼミにしばしば助っ人として参加していただいている柴崎茂光先生(歴博)や、本学連携教員であり「国際森林学」をご担当下さっている立花敏先生(筑大)も参加して下さいました。
明るいうちからくらくらと飲み始め、おいしいコース料理と地ビールに舌鼓を打っているうちに、いい時間になり、逆光で撮った記念写真にはオーラが漂って(?)います。
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オーラ漂う記念写真

これで夏休み!という感じではなく、まだまだ、「林野庁・白書説明会」(28日)、「国際森林学第2回」(29日)、「資源環境経済学」(8/2~8/5、久保山裕史先生)と、関連する行事や重要な集中講義が続く今年の夏です。
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島田錦蔵先生に導かれて [研究室]

研究室の大教授、島田錦蔵先生の名著『森林組合論』(岩波書店、1940年)の一部をゼミで読んでいるのですが、引用文献をたどっていたら、林業試験場(現・森林総研)の研究報告のページ
http://www.ffpri.affrc.go.jp/pubs/bulletin/001/index.html
に辿り着きました。
1920年前後、百年近く前の林試の研究のなかに、昔ながらの技術の合理性を検証するものが散見されることが判りました。こういう驚きも、古典を読むことの効用の一つです。(f)
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永田信先生最終講義大盛会

3月10日(金)、1号館8番教室にて、永田信教授の最終講義ならびに懇親会が開かれました。

最終講義は、白石 則彦専攻長のご挨拶に引き続き、
「「近代経済学を礎とした林政学-余は如何にして林政学徒となりし乎-」
と題して行われ、

最終講義の後の集合写真

大盛会のうちに終了しました。参加者には小テスト*が課され解答数は149通でした。

二次会は、山上会館に場所を移して、丹下健研究科長のご挨拶に引き続き、
2nd.jpg
懇親会(山上会館)での集合写真

こちらは125名の参加者を得、やはり大盛会のうちに終了しました。

参加者の皆様、祝電やメッセージをお寄せ下さった方々、差し入れを下さった方々に、篤く御礼申し上げます。

*小テストの解答例
minitest.jpg

<参考>古井戸によるフェイスブック記事です。
https://www.facebook.com/hiromichif/posts/1468113823200769

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永田信先生の『林政学講義』(東大出版会)、じわじわと好評、ハングル訳も(!?) [研究室メンバー]

東大出版会から2015年末に出版された『林政学講義』は、おかげさまで好評で、出版会のご担当によれば、売れ行き好調とのお話です。
学術誌や業界誌の書評、展望論文での引用・紹介のほか、SNSなどネット上での好意的な批評も目につきます。あちこちのゼミなどでも採用していただいているようで、それも、森林関係の分野に限らないようです。
Yale大では二部門経済発展論の近代日本農業への適用という実証研究でPh.Dを取得され、北大では経済学部で教鞭をとっておられた永田先生が、公共経済学の切り口から林政というものを見るとどうなるか、という立ち位置で書かれています。このおもしろさは、この分野で勉強している人間にとってはある程度わかるのですが、たとえば外部経済の内部化に関する「コースの定理」(第11講参照)1つをとっても、森林の場合、そのもたらす用益と用益の受益者の多様性により権利のありようが複雑であることから、学問的にみて非常に興味深い応用分野となっていることが浮き彫りになるわけです。少なくともそういう読み方が可能であり、また、本来カネ儲けのための学問ではない経済学の奥深さが、森林や林業というフィールドの上に投影されて、よくわかるように書かれている本です。
こうしたおもしろさがジワジワと理解されつつあるのだと、弟子の一人として思います。
海外にも反響は拡がりつつあり、ハングル訳が出る日も遠くないようです。韓国も、林政学や環境経済学がさかんな国であり、かつ、土地制度には日本と共通した面もあるようで、欧州の林政学や米国の森林経済学などの翻訳とはひと味違った意義があるのでしょう。今後の展開が楽しみでなりません(f)。
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永田先生特別講義

こんにちは。H.O.です。13日は永田信先生の特別講義が開催されました。特等席での聴講に質問にもたっぷり時間をかけてお答えいただける贅沢な機会…堪能しました。
そして何よりこの日は永田先生65歳の誕生日!我々もおこぼれにあずかり、美味しいものを頂きました。
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修論・卒論追い込みシーズン [研究室]

毎年、この時期になると、カップ麺を送ってくれるOBがいます。今年もどっさりと送ってくれました。
そして、思い出すのは10年近く前、学生部屋に現れたこの横断幕。研究室の長い歴史のなかでも、こんな装いは前代未聞(?)
名前の主は、宴会部長も務めたバイタリティ溢れるOGでした。今は某製紙会社で活躍中との噂。(f)
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忘年会@「罠」 [研究室]

 年の瀬も押し詰まった26日に、今年最後のゼミ&忘年会を開きました。
中山間地域が獣害に苦しむなか、その名も「罠」というジビエ料理の名店
https://www.facebook.com/wanahiroshima/
にて、ニホンジカ、エゾシカ、イノシシ、カモ…に舌鼓を打ちました。
終わった後はお店の前で記念写真です。(幹事さんご苦労様)

このあとカラオケに繰り出し年も寒さも忘れ(以下略)

それでは、皆様良いお年を!(f)

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第5回合同ゼミを開催しました [研究会]

12月8日に、永田信先生の孫弟子に当たる金沢大学(旧)香坂ゼミ、筑波大学立花ゼミ、農工大竹本ゼミのメンバーを招いて合同ゼミを開催しました。田無演習林長の安村先生も駆けつけて下さいました。発表は、卒論生から博論生まで、テーマも多岐にわたり、刺激的な報告と活発で熱のこもった質疑応答の後、懇親会場に移って(学生は立ち席状態)、引き続き熱い熱い議論や意見交換を行いました。
今年で5回目の試みとなりますが、2回目の報告となった院生もいて、すっかり定着した感があります。(f)

↑発表プログラムです(クリックすると拡大されます)。

 

↑集合写真です。

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アーカイブ断絶期

永田先生『林政学講義』特別販売ふたたび

今日3/28(月)、明日3/29(火)の両日、日大藤沢キャンパスで開かれる日本森林学会で、東大出版会によるブースが出ています。
http://www.forestry.jp/meeting/meeting127/schedule.html
もちろん目玉は、11月に上梓されたばかりの『林政学講義』(永田 信著)
です。

nagata.jpg

現物をご確認の上、入手できるチャンスですので、森林学会にお越しの方々には、是非出版社ブース(一号館4F)にお立ち寄り下さい。

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アーカイブ断絶期

企業による森林づくり・木材利用の二酸化炭素 吸収・固定量の「見える化」シンポジウム [研究会]

2月29日(月)に林業経済研究所主催のシンポジウムが東大弥生講堂で開催されます。
ふるってご参加ください。:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
企業による森林づくり・木材利用の二酸化炭素
吸収・固定量の「見える化」シンポジウム二酸化炭素吸収機能を始めとする森林の多面的機能の発揮を図るためには、再生産可能な木材利用の推進とともに、森林の整備・保全に関するコストを社会全体で負担することが必要となっており、民間企業による森林づくり・木材利用活動が注目されています。また、民間企業の間でも国産材の利活用を拡大していこうという機運が次第に高まっています。
企業による森林づくり等をより一歩進めるため、林野庁では平成26年度に、森林整備等への民間資金活用調査実証事業を実施し、社会貢献だけでなく自社のビジネスと結びついた「森のCSV活動」を推進するためのガイドブックを作成しました。また27年度はその結果を踏まえて、「民間企業の活動による二酸化炭素吸収・固定量の「見える化」実証事業」により、企業等の協力を得て、森林づくり・木材利用活動による貢献度を客観的に証明する「見える化」のガイドラインを作成しています。これらの成果を広く関係者と共有し、普及するため、シンポジウムを開催します。
プログラム
第一部 森が地域と企業を元気にするー企業の森林づくりへの取組み
森のCSV読本の読み方
キーノートスピーチ:川廷 昌弘 氏
(株式会社博報堂 広報室CSRグループ推進担当部長)
第二部 企業の森林づくり、木材利用の環境貢献度「見える化」
「森林づくり・木材利用を中心とした環境貢献度定量化の意義と可能性」
キーノートスピーチ:龍原 哲 氏(東京大学大学院 准教授)
パネル・ディスカッション
モデレーター:河口 真理子 氏(大和総研 主席研究員)
パネリスト:
宇久 真司 氏(高知県 環境共生課 カーボン・オフセット担当チーフ)
近藤 奈美 氏(JXエネルギー株式会社 社会貢献活動推進室長)
龍原 哲 氏(東京大学大学院 准教授)
肥後 賢輔 氏(一般社団法人全国木材組合連合会 木材利用拡大推進本部統括部長)
丸川 裕之 氏(日本プロジェクト産業協議会(JAPIC) 専務理事/事務局長)
実証事業参加企業(報告)日時:2016年2月29日(月)
13:30~17:00
(13:00 受付開始)
主催:(一財)林業経済研究所
会場:東京大学農学部弥生講堂(一条ホール)
〒113-8657
東京都文京区弥生1丁目1-1
参加費:無料・申し込み方法:下記のサイトからお申し込み下さい。
http://goo.gl/forms/OTdDZbWZBW
・申し込み期限:2016年2月26日(金)
個人情報の取扱:申し込みいただいた個人情報は、本シンポジウム以外の目的には使用しません。シンポジウムの案内(PDF)お申し込み・お問い合わせ先:(一財)林業経済研究所
〒113-0034 東京都文京区湯島1-12-6高関ビル3A
Email : office@foeri.org TEL:03-6379-5015
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永田信『林政学講義』発刊のおしらせ(11月19日)

皆様

新刊のお知らせを致します。この分野の教科書的単著としては、じつに久しぶりの存在となります。
是非、お手にとっていただければ幸いです。


林政学講義
永田 信 著
ISBN978-4-13-072065-6, 発売日:2015年11月下旬, 判型:A5, 176頁

内容紹介

森林にかかわる人たちの暮らしについて考える林政学――東京大学農学部の名講
義をわかりやすく編纂した教科書の決定版! 林学や経済学の専門知識がなくて
も理解できるように解説しつつ,公共経済学や計量経済学の知識を豊富に盛り込
んでオリジナリティを高めた臨場感溢れる講義録.

主要目次

はじめに
第1講 世界の森林の現状
第2講 熱帯林減少のメカニズム
第3講 日本の森林所有の形成
第4講 明治以降の経済と森林
第5講 日本の木材需要
第6講 日本の木材供給
第7講 市場経済システムと効率性
第8講 市場と社会厚生
第9講 森林の多面的機能と経済評価
第10講 公共財供給の最適条件
第11講 コースの定理と森林法制
おわりに
主要参考文献(参考書)
引用文献
[付録]1 森林・林業にかかわるアクター/2 林政学のための情報活用法/3
主要事項年表
索引

(以上、東大出版会ウェブサイト
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-072065-6.html
より)

書店に並ぶのは11/19の予定ですが、林業経済学会秋季大会において、大浦由
美大会運営委員長のご厚意により、現物見本とチラシ印刷物を受付に置かせてい
ただきました。記して謝意を表します。

以上、お知らせまで。

東京大学林政学研究室(文責・古井戸 宏通)

タグ:講義
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永田信著『林政学講義』発刊のおしらせ(予告)

森林にかかわる人たちの暮らしについて考える林政学――東京大学農学部の名講義をわかりやすく編纂した教科書の決定版! 林学や経済学の専門知識がなくても理解できるように解説しつつ,公共経済学や計量経済学の知識を豊富に盛り込んでオリジナリティを高めた臨場感溢れる講義録.

ISBN978-4-13-072065-6, 発売日:2015年11月下旬, 判型:A5, 176頁
(以上、東大出版会ウェブサイトより)

本書のご購入に関するお問い合わせは、東大出版会 order#utp.or.jp までお願いします。
(#は@に変えて下さい)

秋の林業経済学会(和歌山大学)では、チラシをお配りする予定です。現物見本もお持ちできるかもしれません。(f)

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佐野薫(M2)君、フランス・ナンシー林業学校で報告

さる10月2日に、フランスの国立林業学校(AgroParisTech-Nancy)の林業経済研究室LEFと、国立農業研究機構INRAの共催で開かれたセミナーで、M2の佐野薫君が、
Statistics on Private Forest Management toward Monitoring its Sustainability : comparative study between France and Japan
と題する報告をしてくれました。私有林統計の日仏比較という地味なテーマですが、フランス側からは活発な質問をいただけたとのこと。関連する資料もいただけて大いに収穫があったようです。
今週末に和歌山大で開催される林業経済学会秋季大会で、成果の一部を報告の予定。(f)
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フランスで「六法」の一つは森林法典(1827年)だった! [文献調査]

 ご存じでしたか?以下、常日頃お世話になっている法学部の交告尚史先生からご教示いただいた内容をもとに、少し付け加えたものです。

一般に、「六法全書」というときの六法というのは、ナポレオン時代のフランスでできた5法典(民法典(1804年)、民事訴訟法典(1806年)、商法典(1807年)、治罪法典(1808年)、刑法典(1810年))に<憲法>を加えて、明治時代に翻訳されたものがその源流だとされてきました。

さて、法学関係の洋書の販売を手がけている國際書房という書店のカタログの No.033(471):Sep.2015 www.kokusaishobo.co.jp/portal/wp-content/uploads/2015/08/LB033.pdf に名古屋大学大学院法学研究科教授の石井三記先生が「『六法』の源流を求めて」というエッセー(上記リンクの一番最後の頁をご覧下さい)をお書きになっています。

石井先生によると、1811年にフランスで『五法典』という書物が出ている。まだ「六法」という名前ではない。では六つめの法典codeは何だったのか。それが森林法典(1827年)だったというのです。実際、翌1828年に、『六法典』という書物が上梓され、上記の五法典に加えて、森林法典が収録されていたというのです!!

石井先生の言及されている1828年の『六法典』という書物がどんな内容だったのか、ネットで調べてみると、ヴァーモント大学のマーシュ資料室カタログ University of Vermont Catalogue of the Library of George Perkins Marsh のなかに、それらしき本の目次が見つかりました。

University of Vermont Catalogue of the Library of George Perkins Marsh.jpg

たしかに「森林法典 code forestier」がありました(朱線部分)。驚きです。

フランスの森林法典は、近代的土地所有権が確立した後にできた森林関係の法令としては、世界最古のものであると言われています。遡って、ルイ14世時代に作られた林野王令(17世紀)も、フランス絶対王政下でかなり重要な位置を占めていたことが知られています。

それにしても「六法」に森林法典が入っていたとは、今回、交告先生のご教示で初めて知りました。

数百年の歴史のなかで森林・林野・林産物が果たしてきた役割の大いさと、これらをめぐる権利関係の重みやうつりかわりに思いをめぐらせてみると、林政という分野のおもしろさが実感できるかもしれません。教員の私にとっても、まだまだ知らない世界がたくさんあるのです。(文責:古井戸)

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第16回環境史研究会ワークショップ [研究会]

第16回環境史研究会ワークショップのお知らせです。
ふるってご参加ください。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
第16回環境史研究会ワークショップを下記の通り東京大学で6月6日に開催いたします。
オハイオ州立大学のブラウン先生には、人為起源の災害に関する報告を、
山梨大学の喜多川先生には、最近出版されたご著書『環境政策史論―ドイツ容器包装廃棄物政策の展開』の内容に関する報告をお願いしました。

ワークショップの後には懇親会(18時頃~)も予定しております。
あわせて参加いただければ幸いです。

【日 時】 2015年6月6日(土)13時~17時

【場 所】 東京大学農学部1号館3階 農経会議室

【題目と概要】

「Anthropogenic Disasters: Secondary Effects of the Built Environment
on the Impact of Extreme Natural Events」 Philip C. Brown (オハイオ州立大学)

Subjects:
1) Water Control and urban subsidence (Niigata)
2) Water control innovations impacts on existing water control
facilities (cases from central Niigata Prefecture)
3) Roads, railroads, and dike impacts on tsunami (Tohoku)
4) Changing human consciousness: “Blind Faith” in technology or
“Agnatology” (deliberate/manufactured “forgetting”)

「ドイツ容器包装廃棄物政策史:『環境政策史論―ドイツ容器包装 廃棄物政策の展開』をめぐって」 喜多川進(山梨大学)

ドイツの容器包装廃棄物政策は,拡大生産者責任と呼ばれる新しい 環境原則の最も早い実施例として知られており,《環境先進国ドイ
ツ》という評価を定着させた。しかし,環境政策として独創的かつ先導的な側面をもつドイツの容器包装廃棄物政策が,なぜ,どのようにしてコール政権期に生み出されたのかという点は,緑の党や環境保護団体の影響であると漠然と説明されることがほとんどであり,これまでの研究においては十分に明らかにされていない。そこで,本報告では,1970年から1991年の容器包装令制定に至る時期に注目し,ドイツの保守政党および経済界による容器包装廃棄物政策の推進理由を検討する。そして,同政策は,環境保全よりも廃棄物処理部門の民営化や旧東ドイツ地域および欧州でのリサイクルビジネスの新規展開,さらに目前の総選挙での勝利といった経済的および政治的動機によって推進されたことを示したい。本報告では,拙著『環境政策史論―ドイツ容器包装廃棄物政策の展開』(勁草書房)に基づき,緑の党や環境保護団体といったグリーンな勢力とは異なる,保守政党・経済界による《もうひとつの環境政策の潮流》に光を当てる。

(参照)『環境政策史論―ドイツ容器包装 廃棄物政策の展開』http://www.keisoshobo.co.jp/book/b190657.html
::::::::::::::::::::::::::::::::::::
take

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林政文庫:農林行政史料アーカイブズ [研究室]

林政文庫:農林行政史料アーカイブズ」サイトを公開しました。

ロゴ英字入.gif

林政文庫:農林行政史料アーカイブズ」は、東京大学林政学研究室が設立当初より収集してきた農林行政史料を学術的、行政的な利用のために広く一般に公開するデジタルアーカイブズです。今回、公開する画像化資料696点(一部、学内限定)は、主に明治期から昭和戦前期までの林野行政史料で、植民地に関するものが多く含まれています。
ぜひご覧ください。
take

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小幡進午君(現M!)の作品が、林業経済学会のロゴに決定!

以下、学会ニューズレターからの転載です。
(以下引用)

林業経済学会 ニュースレター 第363号(2015年3月14日)
------------------------------
今回は「林業経済学会ロゴマーク決定」のお知らせです。------------------------------
本学会では、普及促進のためのロゴマークを募集しましたが、会員以外からも含めて、17作品のご応募をいただきました。
3月7日開催の理事会で小幡進午氏 (東京大学林政学研究室)の応募作品を採用決定しました。
今後は学会webや印刷物等で使用する予定です。採用作品については、下記ページをご参照ください。
http://www.jfes.org/logo/index.htmlFacebook上にも情報掲載しました。
https://www.facebook.com/jfes7たくさんのご応募ありがとうございました。

(以上引用おわり)学会の会合に出ていたので、この作品に多くの支持があったことは知っていたのですが、作者が同じ研究室の院生だとは全く知りませんでした。ちなみにこの学会でロゴを作ったのは初めてのことです。おめでとう。
(f)
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福島康記文庫第八弾 [研究室]

2014年4月16日付の記事にて、ヴァーチャル福島文庫はほぼ完成、と書きましたが、このたび弊学レポジトリのさらなるご協力により、出版社の許諾を得て、
http://hdl.handle.net/2261/56536
福島康記「農家造林の展開基盤」 『森林文化政策の研究.(筒井迪夫編著)』所収, 東大出版会、1988.10, 第5章, pp. 65-84
が新たに登録されました。今後、報告書類なども追加していきたいと思っています。基本的には、下記のリンクをブックマークしていただければ、追加分もリストアップされることになりますので、ご利用下さい。(f)
東京大学レポジトリにおける「著者=福島 康記」の検索結果←ここをクリックして下さい
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第14回環境史研究会ワークショップ [研究会]

第14回環境史研究会ワークショップを東京大学にて開催しました。
森林関連の報告もあり、大変盛り上がりました。
次回は3月末になりそうです。:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::【日 時】 2014年10月18日(土)13時~17時【場 所】 東京大学農学部キャンパス内向ヶ丘ファカルティーハウス2Fセミナー室(動物医療センターの近くです。詳細は下記URLをご覧ください)
http://www.mukougaoka-facultyhouse.jp/access.php
※当日は大学のホームカミングデー行事のため、いつもと会場が違います。お気を付け下さい。【題目と概要】「砥川流域協議会における住民合意形成の背景としての流域とのかかわり史――恩恵と災害リスクを軸に」 保屋野初子下諏訪町の大半を占める砥川流域では、上流部での県営ダム計画をめぐる反対運動に端を発する地域内の対立、県政レベルの紛争がほぼ10年間続き、2003年にダムに拠らない河川整備計画原案を話し合う砥川流域協議会が設置され、合意形成が図られた。本研究では、流域住民を主体とする形で設計された協議会において住民同士が対立点を乗り越え合意に到達していった過程を、議事録に基づき詳細に分析した。分析にあたり、砥川流域における地形・生態系と地域住民とのかかわりを藩政時代に遡って原型を設定し、現在に至る変遷を検討した。原型は、入会による資源確保、上流を原因とする土砂水災害に着目し、人々が恩恵を求めて上流域にかかわる方向と、それによって下流域方向に潜在的に増大する災害リスク、という動的な関係性が均衡する状態とした。恩恵/災害リスクという軸の設定は、住民にとっての流域が相反する要素が切り離せない全体的存在であることを捉えるためでもある。この軸を以て流域協議会の議論を分析したところ、流域の場所ごとに住民が互いの間で恩恵とリスクを再配分していること、上流と下流の間で恩恵と災害リスクの配置換えを試みるなかで流域意識を共有していったことがわかり、そのプロセスそのものが合意形成のダイナミズムとして捉えることができた。流域意識の共有が可能となった要件の一つに、この流域で繰り返される御柱祭という恩恵の存在もある。本研究は、流域の改変や維持管理には、恩恵と災害リスクを過去から将来にわたって享け続ける当事者である住民を主体に据えた合意形成が必要であることを明らかにした。
(参照)『流域管理の環境社会学
―下諏訪ダム計画と住民合意形成―』https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/3/0255700.html「裁判史料よりみた、清代中国における山の利用と管理」 相原佳之本報告では、清代中国(1636~1912年)における自然資源の利用や管理のあり方を、同時代の裁判史料より考察する。
清代の裁判は、最下級の官庁で受理された後、案件の軽重など必要に応じて上級官庁に上申され、覆審を経て最終的な刑が決定された。死刑相当の案件については皇帝まで文書が進呈され、刑が確定した。この進呈された文書は刑科題本と呼ばれる。刑科題本には事件のいきさつや関係者の供述が記録され、そこに含まれる情報は当時の家族関係や経済活動などさまざまな社会生活に接近するための材料としても研究者に利用されてきた。
報告では、刑科題本から山地や樹木など自然資源の所有・利用・管理に関わる事例を取り上げて考察する。なかでも、資源をめぐる共有や共同のあり方について、コモンズの議論等も参照しながら整理することで、他の地域・他の時代との比較に向けた議論の素材としたい。:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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